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モバイル機器にも4Kの波、MHL 3.0が登場
MHLコンソーシアムは米国時間の8月20日、最新の「MHL 3.0」規格を発表した。4K(Ultra HD)解像度の映像伝送に対応する。
MHLコンソーシアムは米国時間の8月20日、最新の「MHL 3.0」規格を発表した。4K(Ultra HD)解像度の映像伝送に対応したほか、最新のHDCP 2.2コンテンツ保護技術を実装。モバイル機器の充電能力を向上させ、マスストレージ機器との高速データ転送も可能にした。さらに既存MHLデバイスとの後方互換性も確保している。
MHL 3.0の概要
- 最大2160/30p(4K、30フレーム/秒)の4K解像度をサポート
- オーディオ・ビデオ伝送と同時に使用できるハイスピードデータチャネル
- タッチスクリーン、キーボード、マウスなどの周辺機器をサポートするリモートコントロールプロトコル(RCP)の改善
- 10ワットまでの充電能力
- MHL 1およびMHL 2との後方互換性を実現
- 最新のHDCP 2.2コンテンツ保護技術
- Dolby TrueHDとDTS-HDによる7.1チャンネルサラウンド対応
- 5ピンのインタフェース
- 複数台の同時ディスプレイをサポート
新規格の登場により、スマートフォンと4Kテレビをつないで映画やゲームが楽しめるほか、スマートフォンにディスプレイとキーボード、マウスなどを接続してPC代わりに使えるという。MHL 3.0規格は、9月上旬からhttp://www.mhltech.orgで公開される。
MHL対応機器は200社を超えるメーカーから3.3億台以上が出荷済み。MHLコンソーシアムによると、今後はモバイル機器とテレビを繋ぐインタフェース標準にとどまらず、AVアンプやBlu-ray Discプレーヤー、ゲーム機、STBなどの各種デバイスを接続する規格を目指すという。なお、MHLの市場拡大について、2013年秋により詳しい情報を提供するとしている。
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