スマホ連携から健康・スポーツまで――国内で入手できる「スマートウォッチ」5選:おすすめ「スマホ周辺機器」特集(2/2 ページ)
腕時計型のウェアラブル端末「スマートウォッチ」が日本でも増えつつある。スマートフォンと連携するものからフィットネス関連まで、国内で入手できるスマートウォッチの主な機能や使い勝手を紹介しよう。
FuelBand SE――スマホとも連携、毎日の活動量を手軽に計測できる
ナイキの「FuelBand SE」は、ランニングから日常生活まで、1日の動きを計測する健康・スポーツタイプのデバイス。20個のカラーLEDライトが赤から緑色に光って設定したゴールに対する達成度を示し、100個の白色LEDが時刻や活動量(NikeFuelの獲得量)、消費カロリー、歩数を表示する。防水性能を備えており、装着したままシャワーを浴びることはできるが、水泳時の利用は推奨されていない。価格はNike Storeで1万5000円。
ナイキの「FuelBand SE」。パッケージには2種類の延長リンクが付属し、サイズの調整が可能だ。また、LEDディスプレイを見やすく表示するため、セットアップ時にどちらの手首に装着するかを指定できる
セットアップにはPCが必要だ。セットアップサイトに接続して専用ソフトをインストール後、FuelBand SEをPCのUSBポートに接続してセットアップする。あとは、ただ手首に装着しておけばいい。本体のボタンを押すと、活動量や消費カロリーなどを確認できる。
iOS端末向けの「Nike+ FuelBand モバイルアプリ」を利用すると、FuelBand SEが計測したデータをBluetooth経由でアプリと同期できる。アプリで目標に対する達成状況や過去のデータを確認でき、アプリ内でFuelBand SEの表示のカスタマイズができる。腕時計としては時刻を確認するだけ、スマホとの連携は収集したデータの同期だけだが、スポーティなデザインやLEDがスタイリッシュで、楽しく気軽に使える。
miCoach smart run――スマホなしで使える、ランナー向けのスマートウォッチ
アディダスの「miCoach smart run(マイコーチ スマートラン)」は、ランニングやウォーキング用に特化した健康・スポーツタイプのデバイス。タッチ操作可能な1.45インチのTFT液晶(184×184ピクセル)を搭載し、防水性能や無線LAN機能を備えている。価格はアディダスのオンラインショップで4万5000円。
走行ルートやペース、歩数や消費カロリー、心拍数などを計測できるが、スマホの通知を受け取って知らせてくれるサポート機能は持っていない。miCoach smart run本体に無線LANを搭載しており、取得したデータを単体でアップロードし、miCoachのサイトと同期できる。また、本体内に音楽データを取り込むと、Bluetoothヘッドフォンを使って音楽を聴きながら走ることができ、ディスプレイをタッチしてプレーヤーをコントロールできる。
miCoach smart runは、スマホがなくても使える、ランナー向けのスマートウォッチだ。410mAhのバッテリーを搭載し、時計機能だけなら数日間使えるが、トレーニングモードでは駆動時間が約3時間から4時間半となっており、トレーニング時だけ装着するデバイスと考えた方がいいかもしれない。
以上、代表的なスマートウォッチ5モデルを簡単に紹介した。スマホサポートタイプは、スマホをバッグやポケットに入れていても着信を逃さず、手元でいろんな情報を確認できる。健康・スポーツタイプは自分の生活を見直すのに役に立つ。
もちろん弱点もある。1つがバッテリーの持ち。使い方にもよるが、GALAXY GearやSmartWatch 2は、1日使うと充電が必要だと感じる。miCoach smart runは1日持たない。充電の際にアタッチメントが必要なものもあり、いつでも充電して安心して使おうと思うと、それを持ち歩かなくてはならない。スマホもスマートウォッチも毎日充電となると、それなりに面倒に感じる。
ガジェット好きには満足できるかもしれないが、腕時計としては万人に受けるとは言い難いデザインも改善の余地はあるだろう。それでも、最先端のデバイスを使っているという楽しさがあり、利便性も実感できる。自分のライフスタイルに合ったウェアラブル端末があれば、試してみてはいかがだろうか。
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