第49回 河原でiPhone逆さ撮り:荻窪圭のiPhoneカメラ講座
知っている人は知っている、知らない人は知らない(当たり前です)のが、iPhoneカメラは逆さで撮ってもOKということ。迫力のローアングルだってお手の物なのだ。
みなさまこんばんは(あるいはおはようございます)。河原とスマホと猫が好きな荻窪圭であります。今回は河川敷へ行ったついでにiPhoneを埋めて猫を撮ってみました。埋めたからできたローアングル撮影!
……ウソです。
いくらなんでも埋めないってば。
単にこうやって撮ったのである。
今回のポイントは、KLYP+の宣伝ではなく(上の写真、実際には手で持って撮りました)、iPhoneは逆さにして撮ってもOKってこと。
iPhoneのカメラって裏を見るとわかるけど、端っこの方についてる。縦位置で撮ると、どうしてもiPhoneの高さより低いアングルにできない。そんなときはiPhoneを逆さにしちゃえばいいのだ。端っこについてるからこそ、地面すれすれのアングルで撮れるのだ。
ちなみに逆さにして低い位置に持つと、撮る時画面が見えないじゃないか、とおっしゃられるかもしれませんが、その通り、ほとんど見えません。そこは勘で。
いわれてみると単純な話なのだけど、先日何人かでスフレパンケーキを食べたとき、あ、この分厚さを見せるには低い位置から撮った方が面白いなとiPhoneを逆さにしたところ(そうしないと撮れない)、観てた友達が「あ、そうやって撮ればいいのか」と一斉に四方八方から撮り始めて、おかげでふわっとしたスフレパンケーキがしぼんじゃいましたとさ、ということがあり、それを今回のネタにしちゃえと思ったのである。
低い位置から撮りたいとき、よくこの手を使う。
こちらは先日撮ったハンバーガー。肉の生々しい感じと分厚さを出すにはローアングルで撮るしかない、と皿の端にiPhoneを逆さにして乗せて撮ったのだ。
想像以上に肉々しい写真になってしまったが、ほどよく焼けたパン、手作りのハンバーグ、無造作に重ねられた具材の雰囲気が出た。
で、河川敷の猫の話に戻るわけだが、人に慣れてて近くで撮らせてくれる猫がいたら、iPhoneを逆さにして至近距離から見上げる感じにすると、迫力があっていい感じになるのだ。
逆さで撮る時に注意するのは、低い位置から撮ろうと地面に押しつけてしまい、うっかり、電源/スリープボタンを押しちゃうこと。これ、よくやるので注意。逆さで撮る時はどうやって持つか。わたしの場合はこんな感じの片手撮り。
まあ撮りやすい方を使っていただければよいかと思う。上からぶらんとiPhoneをぶら下げる感じで撮れるので、意外に楽チン。逆さに撮っても、iPhoneがちゃんと上下反転させて撮影方向を修正してくれるので、写真が逆さに記録されるってこともないのだ。
この応用でもうちょっとアクロバティックなものを。
この猫、あまりに人なつこくて、足の間に入ってくつろぎはじめてしまったのである。その様子を撮りたい。どうするか。
簡単。思い切り前屈して腕を前に垂らし、ついでにさっきのようにiPhoneを逆さにもって撮るのである。フロントカメラ(FaceTimeカメラ)を使えば画面を見ながら撮れるけど、画質的にはメインカメラの方がいいのでそっちを使いたいのだ。
当然画面は見えないので、iPhoneのレンズの位置が正面にくるよう確認して、あとは勘でどうぞ。
真横にいる猫も横に身体を倒して腕を伸ばしてiPhoneを逆さに持って(というかもはや逆さにしか持てない)撮るべし。ストレッチにもなります(たぶん)。
猫が舌をぺろっと出してるのは単なる偶然。こんなアクロバティックなポーズで舌を出す瞬間を狙うとか、そんな神業は無理です。
iPhoneは形状がシンプルで、全画面シャッター(画面上のどこを押してもシャッターと解釈してくれる機能。画面が見えないで適当に押さねばならないときにいい)機能を使えばそれこそどんな体制で持っていても撮れるのだ。
普通のカメラじゃあ無理なアングルでも撮れるのはなかなか楽しい。
最後は水面スレスレの写真を。
これも……将来に防水iPhoneが出ればともかく、今のところiPhoneを逆さに持たないと無理。水没させたくないもの。
iPhoneを逆さに持ってみるといつもとは違った光景が撮れる、というより、逆さだろうが横だろうが縦だろうが何だろうが、自由な発想で楽しむべし、あたりが結論でしょうか。
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