海外プリペイドSIM導入マニュアル――意外とSIMが買いにくい「ギリシャ・アテネ2015年」編:スリとつながらないLTEにご注意を(2/2 ページ)
昨今の経済危機が取り沙汰されるギリシャ。その首都アテネでプリペイドSIMの購入に挑んだが、ヨーロッパの都市にしては珍しく購入しにくい街だった。
WINDでは5Gバイトタイプを購入
ノートPCなどからの大容量通信を考え、WINDではルーターなどで使えるデータ専用SIMを購入してみた。WINDも複数のプリペイドSIMを販売しているが、データ用は大容量のものがあるので便利だ。5Gバイト/30日のプリペイドSIMが17ユーロ(約2280円)。なおNano SIMは提供されておらず、1度契約後、5ユーロ(約670円)で交換が必要となる。だが今回はSIMカッターでNanoサイズに切り取ったものを渡してくれたので変更料金は不要だった。
WINDのSIMもパスポート提示後、店員によるユーザー登録作業が行われ、SIMを受け取ると即座に利用できた。WINDもプリペイドSIMではLTEが利用できないのは残念だ。なおWINDのSIMは、こうした店舗の他に大手量販店のPublicでも購入できる。PublicではSIMフリースマートフォンの種類も豊富なので、端末も買いたい場合はこちらに行くのも良いかもしれない。
WINDのSIMも購入後の管理は電話をかけて行う。「1268」にかけたあと、「3」を押すと英語に切り替わり、そのあと「1」を押すと残高のアナウンスに引き続き、残高のチャージを促される。追加チャージはVodafone同様、売店や事業者店舗でカードを買えばオーケーだ。通信速度はVodfoneよりも落ち、上りはスピードチェックの途中でことごとく計測が止まってしまった。快適さを求めるのならばVodafoneのほうがよいかもしれない。なおデータ通信の設定は以下の通り。
- APN:gint.b-online.gr
- ユーザー名:なし
- パスワード:なし
アテネでは空港でSIMが買えないので、ホテルに到着してから付近で通信事業者の店を探して購入することになる。ところがWINDとCosmoteの店はグーグルマップで検索しても結果がうまく出てこず、両社のWebページで確認する必要があった。一方Vodafoneはきちんと検索できる。アテネはひとまずシンタグマ広場に向かい、そこにあるVodafoneかWindで購入するのが良さそうだ。
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