「Apple Watchはいらない」「買うなら1万円まで」――女子大生がウェアラブル端末への本音を激白(1/2 ページ)
女性がアクセサリー感覚で身に付けられる新型ウェアラブル端末が発表された。リクルートテクノロジーズが開発した端末のデザインを女子大生たちが担当している。
3月17日、渋谷のテックラボパークで、「女子による女子のための新型ウェアラブル端末」の発表会が開催された。リクルートテクノロジーズが2014年6月に開発した女性向けウェアラブル端末「Lily(リリー)」をベースに、現役女子大生10人がデザインを担当。それぞれ女性がアクセサリー感覚で身に付けることができ、日常生活にも役立つウェアラブル端末を考え、同社がデモンストレーションを実施できるレベルまで開発を進めた。
イベントの狙いについて、リクルートテクノロジーズ執行役員 米谷修氏は「これまでウェアラブル端末は男性向けのデザインが多く、女性が日常生活で使えるものが少なかった。ウェアラブル端末の新しい利活用を考え、リクルートとして成功パターンを見つけたい」と説明。若い女性にアプローチする上で、アクセサリー型端末なら活路があるのではないかと考え、実際にターゲットとなる女子大生自身にデザインを考えてもらうことになった。現時点で製品化は考えておらず、あくまでウェアラブル端末の新しいあり方を模索する企画の1つと考えているという。
女子大生がウェアラブル端末に“女子力”を吹き込む
先述したように、今回発表された端末はいずれもLilyをベースとしており、内蔵モジュールや機能はいずれも共通している。スマートデバイスとBluetoothでペアリングし、アラーム機能やタイマー設定機能、GPS情報を利用した位置情報の通知機能などを利用できる。端末には6個のLEDが搭載されており、端末への通知方法は音、光、振動の3種。光の色や光らせ方、どの通知方法を採用するかなどは各端末で調整している。早速、女子大生がデザインした端末を見ていこう。
さまざまなサイズのラインストーンをあしらった「スパイラル型ブレスレット」は、「かわいすぎないデザイン」を意識したとのこと。女性好みなピンクゴールドカラーを採用している。
「タイル型バングル」は、ブルー、グリーン、オレンジという3種のカラーを用意した。シンプルながらもグラデーションを採用したカラーデザインがおしゃれな印象を与える。
「ファーブレスレット」は、バンド部分にふさふさのファーを採用したデザイン。「スマホアクセサリーっぽくない、これまでにない女性らしい見た目」にこだわった。
本体部分がゴールドカラーの「べっ甲バングル」は、「シンプルな服装にも合う」もので、「やや大柄なので手首をきゃしゃに見せることができる」とアピール。
「フラワーブレスレット」は、ブリザードフラワーとラメを採用した華やかなデザインで、通知が来ると金属部分の回りが光る。カラーはホワイト、ピンク、ブルーの3色。
「スリムタイプブレスレット」のテーマは「科学とおしゃれの融合」。「かっこよさとかわいさを両立させ、主張しすぎない時計型にした」という。企画をしたのが理系女子ということもあり、6個の炭素原子からなる正六角形の「ベンゼン環」を採用したと説明した。
「シュシュ」は、ベルト部分がヘアゴムのように利用できる柔らかな素材なので、文字通りシュシュとして利用可能。アクセサリーとして自然に身に付けられる女性ならではの発想だといえる。
首からぶら下げる懐中時計のような「ロケットタイプネックレス」は、時計部分を開くとラインストーンが敷き詰められている。人に見せることを意識したデザインだ。
「ベンゼン環タイプ」も正六角形がモチーフになっているが、スリムタイプブレスレットよりも宝石よりのデザイン。指輪を腕輪サイズにした印象だ。
首から下げる「スノードームタイプ」は、ドーム状の本体部分にラメを採用。ライトが光るとラメが美しく反射するという。「ガーリーすぎないエレガントなデザイン」を意識したとのことだ。
これまでのウェアラブル端末は腕時計型、メガネ型などが主流だったが、今回発表されたものは首からぶら下げたり、髪に結んだりするなど、女性ならではのアイデアとデザイン性が際立つものが多かった。これなら、スマートデバイスであることを意識せずに日常生活で身に付けられるだろう。
だが、実際のところ、現役女子大生はウェアラブル端末にどれほどの関心を持っているのだろうか。世間をにぎわせている「Apple Watch」は彼女たちにとっても魅力的なのだろうか。一般的な学生よりも流行モノに対して感度が高い登壇者たちにぶっちゃけ話を聞いてみた。
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