LTEは下り最大375Mbpsまで高速化、国内最速の370Mbps対応ルーターも登場:5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(2/2 ページ)
ドコモとauが3波CAで下り最大370~375MbpsのLTEを開始。ドコモからは国内最速となるモバイルWi-Fiルーターが登場した。
WiMAX 2+、長期契約者向けに割引を発表
UQコミュニケーションズは、WiMAX 2+契約者向けの長期利用割引を7月1日に開始すると発表した。条件を満たせば、既存契約者に対しても同日から自動的に適用する。
同社のWiMAX 2+サービスは、契約から25カ月目までの期間限定で月額500円(税別、以下同)を割引く「UQ Flatツープラス おトク割」が利用できる。しかし、割引期間が終わる26カ月目からは月額料金が500円高くなってしまう。今回の長期割引が始まったことで、3年目に入っても月額料金を据え置く。
やや回りくどい説明になってしまったが、ひと言で言えばUQ Flatツープラス ギガ放題(2年契約)がずっと4380円で使えるようになる訳だ(厳密には契約から3カ月間は割引料金で3696円で利用可能)。同社がWiMAXおよびWiMAX 2+の長期契約者向けに割引を行うのは今回が初めて。
UQのWiMAXおよびWiMAX 2+サービスは新規契約者の獲得に重きを置き、割引も新規契約者向けに積極的に展開。そのため、従来は「契約期間終了後はいったん解約して新たに新規契約」とする方が利用者としてはよりお得にサービスを利用することができた。今後は携帯電話各社と同様に、長期利用者向けの割引拡充を行う可能性も考えられる。
Virtual SIM対応、全世界でリーズナブルに使える新ルーター「Keepgo」が法人向けに登場
「イモトのWiFi」として海外向けのWi-Fiルーターレンタルなどを展開するエクスコムグローバルは、“次世代海外Wi-Fiルーター”と銘打った「Keepgo」を法人向けに発表した。2016年秋よりサービスを開始する予定だ。
端末代は2万3800円。レンタルを選んだ場合は月額1580円で、他に基本料金980円と海外での利用に応じたデータ通信料が発生する。このほか、法人アカウントの開設費用として2980円が必要。海外でのデータ通信料は国やエリアによって異なり、アジアでは1日680円(非課税)、ヨーロッパ・アフリカなどでは1日1580円(非課税)だ。
従来のレンタルは国やエリア毎に利用する端末を切り替る必要があったが、KeepgoはVirtual SIM(eSIM)技術により端末1台で世界各国の通信サービスが利用できるため、渡航先によって端末を使い分ける必要がなく、ユーザーとしては非常にシンプルに使える。また端末本体がユーザーの手元にあるため、海外渡航の度に借りて返却する手間や手続きがないのも便利だ。
Keepgoの海外データ通信料は、海外でプリペイドSIMカードを購入して使うのと比べればやや割高なケースも多いが、サービス対応エリア内であれば細かな心配不要で使えるデータ通信手段として心強い。海外でのデータ通信料については実際にデータ通信を使った日数の分だけ料金が発生するため「余裕があったら現地でプリペイドSIMを買う、余裕が無ければKeepgo経由でデータ通信を行う」といった使い方もできる。
Virtual SIMを採用し世界中で使えるモバイルWi-Fiルーターは、過去に紹介した「GlocalMe G2」などいくつかの製品が提供されているが、レンタルルーターでは初の試み。
データ通信の有無に関わらず渡航日数に応じてレンタル料金が発生する点や、レンタルおよび返却時に手間がかかるというレンタルのデメリットが解決されており、海外渡航が多い法人向けにはうれしいサービスといえるだろう。
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