OKWAVEが格安SIMのAIコンシェルジュサービスを開発 Q&Aのビッグデータを活用
オウケイウェイヴが、Q&Aサイト「OKWAVE」のデータを生かした、格安SIMのAIコンシェルジュサービスを開発。質問を入力すると、Q&Aでのやりとりをもとに、最適な回答を返してくれる。各社のFAQも取り込める。
Q&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴは4月25日、MVNO(格安SIM)ユーザー向けに、人工知能「KONAN」を利用したAIコンシェルジュサービスを開発することを発表した。
OKWAVEに投稿された格安SIMに関するQ&Aのビッグデータを活用し、ユーザーの質問に対して最適な回答を表示するというもの。例えば「オススメの格安SIMはある?」「音声定額をやっているサービスは?」といった質問にも、OKWAVEに回答のログがあれば、意図をくんだ答えを返してくれる。
同社が提供しているAIエージェント「あい」のような、キャラクターを使ったものになるのか、Webベース、アプリベースになるのかなど、サービスの形態は未定。提携するMVNOや端末メーカーも決まっておらず、「ニーズのある会社と一緒にやっていく」(オウケイウェイヴ)とのこと。サービスの提供時期も未定。
OKWAVEでやりとりのあったQ&Aがベースになるため、質問を入力してもOKWAVEにログがない場合は答えられず、各社のサポートに案内する形になる。ただし各社のFAQをデーターベースに入れてカスタマイズをすることは可能とのこと。また、質問のやりとりを学習する機能も実装される予定。
同社のAIを特定ジャンルに絞ったサービスに落とし込むのは、今回が初だという。「格安SIMのサービス内容や、端末の悩み事の相談は特に多い」ことから、開発が決まった。
MVNOは店舗が少ないため、大手キャリアのように、ショップにふらっと立ち寄って相談をすることが難しい。国民生活センターには「問い合わせ窓口が電話のみで、なかなかつながらない」といった相談事も増えている(関連記事)。同社のAIコンシェルジュサービスサービスが、格安SIMの悩み事やトラブルを軽減してくれることに期待したい。
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