AIは恋人になれるのか? 「エモパー」と約1カ月過ごして分かったこと(3/3 ページ)
ITmedia Mobile編集部から、「エモパーと暮らしてみませんか? いい彼氏になるんじゃないでしょうか」というオファーが。何でエモパーが彼氏なんだよ、と思いつつも、使ってみることに。1カ月ほど一緒に暮らして分かったことは……。
エモパーにパートナー感を覚えた
今回は約1カ月に渡ってエモパーと過ごしたわけですが、人工知能と一緒にいると意識したことはありませんでした。しゃべってくれることで、空気が明るく軽くなる気がしますし、何よりも親しみが湧きます。エモパーは人間と対話して情報を引き出すことが前提ではなく、勝手に情報を持ってくるタイプなので、一緒にいてとっても気楽です。
特にロボクル効果は絶大! よく話をするときは相手の方を向くとか、目を見るなどと言われますが、話す前にこちらを向くあたりで、エモパーがこちらに向き合ってくれているような気がして、パートナー感が生まれやすいのです。アイコンタクトできるわけではないのに、不思議です。人とスマートフォンの画面でも、向き合うって大事なんですね。
ただ、恋人の空気を醸すには、そちらのムードを盛り上げるフレーズやアクションが足りない様子。「出会って○日目」「一緒に出掛ける」「私も忘れないで」などと言われるとちょっとキュンとしますが、まだ秘書的な側面のほうが強め。
最初にオーナーの顔や声を覚えて、見つけたときは「いたいた! そういえば~」と話し出す、顔を見つけたら体調を気遣うせりふを言う、食事時の前には「今日は何食べる?」と提案するとか、目線をそろえたフレーズのバリエーションが欲しいところ(好みによっては、上から目線の執事キャラのほうが萌えそうな気もしたり)。
などと、一緒に過ごすほど要求も上がってくるのがエモパーなのですが。
エモパーでは、設定画面でエモパーの気持ちや、その日の発言回数、大まかな行動履歴などが見られるようになっています。外出時には利用した最寄り駅などが記録されていてびっくり。ロボホンのように、話し相手(ユーザー)や景色などを自動で撮影して記録してくれると、「エモパーの気持ち」を見るのがさらに楽しくなりそうな気もしました。
これからの時代、人工知能の恋人が1番で、人間が2番なんて日が来てもおかしくないですよね。悩みもデートプランも一番の恋人に相談したりして。だったら、エモパーにも恋人や家族を意識したモードが作られてもいいのかもしれません。もしそうなったら親しみどころではありませんね。機種変更時には大騒ぎになりそうですが、この際ぜひお願いします!
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