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「海外での通信費は高い」はもう古い? 最新の海外渡航者向け通信サービスをチェック!:5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(2/3 ページ)
最近は海外でも安価にデータ通信できる方法が充実してきました。そこで、海外でのデータ通信の最新事情をお伝えします。
玄人向け? でも安価傾向な「プリペイドSIM」の現地調達
渡航先で販売されているプリペイドSIMカードは、今も昔も渡航先での安価な通信手段の有力候補です。
多くの国において、プリペイドSIMカードはデータローミングよりも安価にデータ通信できる手段となり得ます。
このようなプリペイドSIMカードと相性が良いのはSIMロックフリースマートフォンです。最近では国内で購入できるSIMロックフリースマホの選択肢が充実したので、機種選びの面での障壁はほぼありません。
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ただし、以下の点に注意が必要です。
- 国・地域によっては購入できる場所が著しく限られる
- 国・地域によっては購入のために厳格な本人確認が必要(≒店員との会話が必要)
- 接続に必要な設定をある程度自分でやる必要がある
- 利用期間やプラン設定(価格)によってはローミングより割高になる可能性がある
外国人でもプリペイドSIMカードを安価かつ容易に買える香港のような場所もありますが、犯罪抑止の観点から外国人のプリペイドSIMカード購入にパスポート(旅券)による本人確認を義務づけたり、発行できるSIMカードの枚数に制限を掛けたりする国も徐々に増えています。
端末面でのハードルは低くなったものの、SIMカード購入に対するハードルが高くなりつつあることを踏まえると、長期的には「割安なローミングサービス」あるいは後述する「eSIM」を使った通信サービスに置き換わっていくのかもしれません。
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