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世界初の光学ズーム搭載ケータイ「V602SH」(懐かしのケータイ)
高画質化の新たな一手として光学ズーム機能を搭載したV602SH。着うたやカラオケ機能など、多くのエンタメ機能にも対応したケータイでした。
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、ボーダフォン(現・ソフトバンク)のシャープ製ケータイ「V602SH」です。
2004年に発売されたV602SHは、世界初めて光学ズーム機能を搭載したケータイとして、202万画素のCCDに光学2倍ズーム、オートフォーカスを備えた製品です。
当時ケータイ業界ではカメラの高画質競争の真っただ中で、主に高画素化が急速に進んでいました。同時期に発売されたA5406CA(au・カシオ計算機)は、世界で初めて300万画素のセンサーを採用してさらに1歩、高画素化を進めましたが、シャープでは光学ズーム機能という新しいアプローチによる画質向上を目指し投入した1台がV602SHでした。
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また、ボーダフォンでは初となる2軸回転ヒンジを採用。ディスプレイを回転させて表に出し、デジカメのように横撮りでの撮影ができました。
2Gケータイで初めて「着うた」に対応したほか、TVと接続してカラオケが楽しめる「ケータイカラオケ V-kara」やMP3などの音楽が再生できる「ミュージックプレーヤー」機能(ミュージックキーの有料ダウンロードが必要)など、エンタメ機能にも多く対応していました。
「V602SH」の主な仕様
- 発売日:2004年7月2日
- キャリア:ボーダフォン
- メーカー:シャープ
- サイズ:約50(幅)×99(高さ)×25(奥行き)mm
- 重量:約132g
- メインディスプレイ:2.4型(240×320ピクセル)システム液晶 26万色
- サブディスプレイ:モノクロ液晶
- アウトカメラ:有効約202万画素CCD
- ボディーカラー:セラミックホワイト、ジェイドブルー、ルビーレッド
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