いまだ人気の「iPhone 6s」 いつまで“現役”でいられる?
日本で今、最も売れているiPhoneは、2017年発売の「iPhone 8」だが、これより古い機種も、まだ現役として売れている。2015年発売の「iPhone 6s」だ。6sはいつまで現役スマホとして使い続けられるのか。
日本で今、最も売れているiPhoneは、2017年発売の「iPhone 8」だが、これより古い機種も、まだ現役として売れている。2015年発売の「iPhone 6s」だ。
iPhone 6sは、既にAppleは販売を終了しているが、日本では現在NTTドコモ、Y!mobile、UQ mobileがiPhone 6sを新品として扱っている。ドコモのiPhone 6sは、毎月1500円をずっと割り引く「docomo with」の対象機種となっており、長く使うほどお得だ。GfKのドコモ販売ランキングでは、iPhone 6sは10位前後をキープしている。
そして今、最も注目したいのがY!mobileのiPhone 6sだ。Y!mobileは2019年1月にiPhone 6sを値下げし、32GBは新規契約かMNPだと一括540円(税込)で購入できる。これが功を奏してか、GfKの総合販売ランキングでY!mobileのiPhone 6s(32GB)は4~5位にまで上がってきた。総合ランキングでiPhone 8の次に売れていた週もあったほどで、値下げによって人気が再燃した格好だ。
それにしても、発売から約3年半が過ぎようとしている機種が、いまだに販売ランキングの上位に登場するほど人気を維持しているのは驚かされる。2世代前の「iPhone 5s」も息の長いモデルだったが、iPhone 6sも負けていない。
中古市場でもiPhone 6sや6が現在の売れ筋で、6sは2万円台で手に入る。新品だとドコモは4万2768円。毎月1500円割引なので、29カ月使い続ければ元が取れる計算だ。UQ mobileは5万9724円と高いが、「マンスリー割」として毎月2052円が24回引かれるので、実質価格は約1万円。
10万円超えが当たり前の最新iPhoneよりも、はるかに安い価格で購入できるiPhone 6sは、「iPhoneが欲しいけど、必要十分な機能があればOK」という人にお勧めしやすい。Apple Pay(FeliCaを使った非接触決済)と防水には対応しないが、67.1×138.3×7.1mmの程よいサイズに4.7型ディスプレイ、第2世代のTouch ID(指紋センサー)、シャッターを切った前後の1.5 秒ずつの映像を記録する「Live Photos」にも対応した1200万画素カメラ、500万画素のインカメラ、64ビット対応の「A9」チップなど、カジュアルに使う分には今でも十分なスペックといえる。
気になるのが、iPhone 6sはいつまで「現役」でいられるのかという点。その指標となるのがOSバージョンアップだ。iOSは年に1回、OSのメジャーバージョンアップを行っている。これが打ち切られると、iOSの最新機能が使えないのはもちろん、アプリによっては将来、旧OSのままでは使えなくなる場合もある。そういう意味では、iPhone 6sに対し、Appleがいつまで最新OSを提供するのかがカギを握る。
現在提供されている最新の「iOS 12」は、iPhone 5s以降が対象となっている。iPhone 5sは、iPhone史上最長となる、5回のOSバージョンアップが可能になったが、2019年秋に提供されるであろう新OS(iOS 13?)は、さすがに対象外になるのではないか。iPhone 5sと同様、iPhone 6sも5回のOSバージョンアップが可能と仮定すると、iPhone 6sには後2回のバージョンアップが残されており、2021年の秋までは現役で使える計算になる。
プロセッサはiPhone 5sが「A7」、iPhone 6が「A8」、iPhone 6sが「A9」と世代が1つずつ上がっているので、6sは5sより2年長く使える可能性は十分にある。仮に、5sより1回少ない4回しかOSバージョンアップを受けられないとしても、2020年秋までは現役だ。今iPhone 6sを購入しても、短くとも1年半~2年ほど、長ければ2年半~3年ほどは現役で使えるはずだ。
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