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Xiaomi「Redmi Note 9S」は2万4800円(税込み)から “驚異的な価格”でライバルに勝利宣言

Xiaomiが6月2日、日本での発売を予告していたスマートフォン「Mi Note 10 Lite」と「Redmi Note 9S」の詳細を発表した。価格(税込み)はMi Note 10 Liteが3万9800円から、Redmi Note 9Sが2万4800円から。東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏は、日本で販売されている競合製品に対する優位性をアピールした。

 Xiaomiが6月2日、日本での発売を予告していたスマートフォン「Mi Note 10 Lite」と「Redmi Note 9S」の発売日と価格、販路などの詳細を発表した。

 Mi Note 10 Liteは6月2日に先行予約を開始し、6月9日に発売する。メインメモリ+内蔵ストレージの構成と価格は6GB+64GBが3万9800円(税込み、以下同)、6GB+128GBが4万4800円。


「Mi Note 10 Lite」

日本ではオーロラブルー(上)とグレイシャーホワイト(下)の2色展開

 Redmi Note 9Sも6月2日に先行予約を開始し、6月9日に発売する。メインメモリ+内蔵ストレージの構成と価格は4GB+64GBが2万4800円、6GB+128GBモデルが2万9800円。

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「Redmi Note 9S」はグレイシャーホワイト、インターステラーグレー、オーロラブルーの3色展開

 販路については、Mi Note 10 Liteの6GB+64GB、Redmi Note 9Sの4GB+64GBはAmazon.co.jpとひかりTVショッピングで取り扱う。Mi Note 10 Liteの6GB+128GB、Redmi Note 9Sの6GB+128GBはビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機、エディオン、上新電機、ゲオホールディングス、ノジマが取り扱う。

 また、Mi Note 10 Liteの6GB+64GBはIIJmioとgoo Simsellerで、Redmi Note 9Sの4GB+64GBはLINEモバイル、IIJmio、goo Simsellerでも順次取り扱う予定。


Mi Note 10 Liteの価格は3万9800円から

Redmi Note 9Sの価格は2万4800円から

 Xiaomiは2日にオンラインで発表会を開催。東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏は、2製品の特徴を説明しつつ、日本で販売されている競合製品への優位性をアピールした。


東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏

 Mi Note 10 Liteがライバル視するのが「Pixel 3a XL」と「iPhone SE(第2世代)」だ。Mi Note 10 Liteの6.47型の有機EL、4眼カメラ、Snapdragon 730G、曲面ガラスを用いた素材、容量5260mAhのバッテリーなどのスペックはPixel 3a XLとiPhone SE(第2世代)よりも優れていて、なおかつMi Note 10 Liteの方が安価であることをワン氏は強調する。


iPhone SE(第2世代)よりもディスプレイ周りの処理が美しいことをワン氏はアピール

背面に4眼カメラを搭載

 製品名にLiteとある通り、Mi Note 10 Liteはミッドレンジのスマートフォンだが、カメラ以外のスペックはMi Note 10と同等。望遠カメラがなく、広角カメラと超広角カメラの画素数が下がっているとはいえ、6400万画素の広角+800万画素の超広角+500万画素の深度センサー+200万画素のマクロという構成は、この価格帯のスマホとしては充実している。ワン氏は「日本市場で成功すると確信している」と自信を見せる。


iPhone SE(第2世代)、Pixel 3a XLとのスペック比較

 ワン氏が特に力を入れてプレゼンしていた(と感じられた)のが、もう1機種のRedmi Note 9Sだ。日本初展開となるRedmi Noteシリーズは、2019年に発売したスマートフォンでは世界4位の出荷台数を記録し、シリーズの累計販売台数が1億1000万台を超えるなど、Xiaomiスマホで最も売れている。その最新製品であるRedmi Note 9Sのコンセプトは「パワー」だとワン氏は言う。

 パワーは「コストパフォーマンス」とも言い換えられそうだが、2万円台の製品とは思えないデザイン、加工、スペックを取り入れている。ワン氏がまず述べたのが、インカメラの周囲に小さな穴を空けた「タイニー・ドットディスプレイ」をシリーズで初めて採用したこと。この処理によって91%の画面占有率を実現した。画面サイズも6.67型と大きく、ブラウザやSNSでより多くの情報を1画面に表示できるよう、アスペクト比を20:9とした。デザイン面では左右対称の背面、20段階の工程を経て完成したという3D曲面ガラスに触れた。


Redmi Noteシリーズでは初だというタイニー・ドットディスプレイを採用

6.67型と大きく、20:9と縦長のディスプレイを採用した

背面のカラーや曲面は20の加工を経て実現したという

 2万円台のスマートフォンに採用するプロセッサはSnapdragonの場合は600番台が多いが、Redmi Note 9SではSnapdragon 720Gを採用した。また、容量5020mAhの大きなバッテリーを搭載しながら厚さを8.8mmにとどめたこともワン氏は強調する。


2万円台ながらSnapdragon 720Gと5020mAhの

 アウトカメラは4800万画素の広角+800万画素の超広角+200万画素の深度センサー+500万画素のマクロで構成される。レンズの種類はMi Note 10 Liteと同じで、2万円台のスマホとしては充実している。超広角からマクロまであれば、さまざまな距離や画角をカバーできる他、深度センサーを活用した背景ボカシも可能。ワン氏は「あらゆる状況に対応できる」と自信を見せる。


こちらも背面に4眼カメラを搭載

 そんなRedmi Note 9Sがライバル視する製品は「AQUOS sense3 plus」と「OPPO Reno A」だ。ここでも、ディスプレイ、プロセッサ、カメラ、バッテリーなどのスペックはRedmi Note 9Sが勝っており、なおかつ安いとワン氏はアピールする。「スペックだけでなく、品質の面でもほぼ全面的に優れている」と同氏は言うが、Redmi Note 9Sは、AQUOS sense3 plusやReno Aが対応している防水やおサイフケータイには対応しておらず、劣る部分もある。それでも税込みで2万円台という価格は安く、ワン氏が「驚異的」と言うのも大げさではない。


AQUOS sense3 plus、OPPO Reno Aとのスペック比較

 販路も、2019年12月に発売したMi Note 10ではAmazon.co.jpが中心だったが、今回の2機種は量販店やMVNOでも当初から取り扱う。特にMVNOではシェアの大きなIIJmioやOCN モバイル ONEが取り扱うことは追い風になりそうだ。


MVNOの取り扱いも順次拡大していく

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