「Xperia 1 II」のカメラを試す(前編) 本職デジタルカメラ的な写りが魅力:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
スマートフォン機能を持つソニーのデジタルカメラ位置づけられている「Xperia 1 II」。このためカメラの実力については、誰もが気になるところだろう。「大三元レンズ」を備えたXperia 1 IIのカメラ機能を、作例とともにご紹介する。
本職デジタルカメラ的な写りが魅力
その他のXperia 1 IIの特徴はというと、伝統のカメラキー。カメラ的に使いたい人にはこっちの方が押しやすい。カメラキー連写をオンにしておくと、これで高速連写できる。
連写速度は最高で秒20コマ。AF-CモードにするとAF追従しながらの秒20コマだが、それはPhotography Proアプリが必要になる。
また、秒20コマの連写ができるのは標準カメラのみで、超広角と望遠カメラでは秒10コマになる。
AFは動物瞳AFにも対応……実はこれが使えるのもPhotography Proのみで標準カメラアプリでは未対応だ。残念。
でもAFはToFカメラも相まってかなり賢くなったので、特にタッチAFしなくても、ちゃんと猫の顔にピントが合ってくれた。これはよい。
これなんかもメインの被写体をわざと中央からはずしたのだけど、ちゃんとフォーカスが来ているし。
このままついでに夜景を。特に夜景モードは持っていないが、暗所では撮影にちょっと時間をかけてきれいな夜景を撮ってくれる。
今トレンドになっている夜景モードのようにシャドー部をぐっと持ち上げてダイナミックレンジを極端に広げたりはしていない。そういう意味で、トレンドを追っていないカメラだ、というのはいえる。
トレンドは追っていないけど、さっとスナップを撮ったときの基本画質やレスポンスはすごくいい。
AFは明らかに賢くなって、特にタッチAFしなくても撮りたいものにさっと合ってくれるし、標準カメラを使っている分にはめちゃ快適。
カメラキーを使いこなせば、ロック状態から長押しでカメラを起動してカメラキーでさっと撮るっていうスナップ用途がすごく快適なのだ。画質も安定していてカメラ的。何気ないカットに味が出る。
Xperia 1 IIはハデハデでバリバリな画作りのスマホカメラに比べると地味かもしれないけど、カメラの評価軸って1つじゃない。
そうだな、印象派のイマドキスマホカメラに比べて、写実派のXperia 1 IIといっていいかも。撮った後でさまざまなアプリを自分のイメージに合った写真に仕上げるのならXperia 1 IIの方がいい。これはよいカメラである。
惜しむらくは望遠カメラかな。センサーサイズが小さいのもあるけど、こちらはもうちょっと頑張ってほしかった。
動画も一応。4K対応だけど、より扱いやすいフルHDで撮ってみた。
後は、Photography Proをフィーチャーした後編で(Photography Proを使えるようになったらやります、たぶん)。猫瞳AFとかAF-CでのAF追従連写とかRAWデータでの撮影とかやってみたい。
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