9月以降に5000円還元 「マイナポイント」の予約方法と注意点(3/3 ページ)
2020年9月にスタートする「マイナポイント事業」は、購入金額の25%分(最大5000円)が還元されるという国の消費喚起政策だ。マイナポイント事業に参加するためには諸条件が多いので、これを全てクリアする必要がある。事前に準備するのは、マイナンバーカードと、カード申請・交付時に設定した「利用者証明用電子証明書」の暗証番号。
マイナポイントを予約する
続いて、キャッシュレス決済事業者を選択して、マイナポイントへの準備を行う。先ほどと同様にマイナポイントアプリを起動し、「予約がお済みの方はこちら」にある「マイナポイントの申込」を選択する。
次の画面では「マイナンバーカードでログイン」を選択。再びパスワード入力画面になるので、4ケタの数字の方を入力する。この時も認証されるまでマイナンバーカードを離さないようにしよう。認証が成功すると「利用者マイページ」にログインできて、現在のマイナポイントの状況が確認できる。
冒頭にマイナポイントの申込の可否が表示されるので、「申込が可能」となっているかを確認する。そうなっていたら申し込みができる。下部にある「申込へ進む」を選択する。
ここで決済サービスを選択する画面になる。キーワードで検索したり、電子マネー、コード決済などの種類から絞り込みをしたりして、お目当ての決済サービスを探すことになる。
例えば「QRコード」で絞り込むと、d払いやPayPay、au PAY、LINE Payなどのコード決済サービスが表示される。チャージ時に25%を加算する(2万円チャージすると2万5000円になる)場合と、決済するたびに25%分のポイントを還元する場合の2種類から選択できるサービスもある。
さらに、一度選択したサービスを後から変更することもできない。これがけっこう致命的で、各社ともマイナポイントの対象に選択してもらおうと各種キャンペーンを打ち出しているが、今後、新たなサービスが参加する可能性も否めない。また、既にキャンペーンを発表したところも、d払いやメルペイなど、追加の施策を発表する場合もある。よりお得なサービスがあったとしても変更ができないので、しばらく動向を確認してもいいかもしれない。確実に利用するサービスが決まっているなら、現時点で選択してもいいだろう。
現時点での参加事業者と各社のキャンペーンに関しては、次回まとめる予定だ。参考にしてほしい。
サービスを選んだら、利用規約への同意が必要になる。規約に同意したら、各決済サービスの登録に必要な情報を入力する。必要なのは決済サービスのIDとセキュリティコード。それぞれのサービスから必要な情報を取得して入力すれば、マイナポイントの予約ができる。
なお、あらかじめ使いたい決済サービスが決まっている場合、各決済サービスのアプリからマイナポイントアプリを経由して予約を行うこともできる。アプリのあるコード決済サービスが中心だが、そうしたサービスの場合は、より簡単に予約ができるので、こちらを活用してもいいだろう。
写真はPayPayとau PAYのアプリだが、他にも幾つかのアプリでマイナポイントの予約ができる。ただし、その場合もマイナンバーカードとマイナポイントアプリは必要で、最初にマイキーIDを設定しておく必要はある
予約が終了したら、あとは9月の事業開始まで待てばいい。事前にチャージや購入をしても対象にならないため気をつけたい。あくまで、現時点では「予約」の段階だ。予約が済んだら、特にすることはないので、この機会に欲しいもの、必要なものをリストアップしておくといいだろう。
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