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auが3.5GHz帯を使った5G通信サービスを順次開始 東名阪エリアの主要都市などで提供:LTE帯域を転用
au(KDDIと沖縄セルラー電話)が3.5GHz帯の5G通信サービスを東名阪エリアで順次開始した。従来4G LTEサービスで利用していた帯域を転用したもので、既存端末での利用にはソフトウェア更新が必要となる。
KDDIと沖縄セルラー電話は12月17日から順次、東名阪エリアの主要都市などにおいて、3.5GHz帯を利用した5G通信サービスの提供を開始している。発売済みのau 5G対応スマートフォン/ルーターで利用できるが、ソフトウェア更新が必要となる。
なお、この周波数帯は従来、au 4G LTEで使われていたものを“転用”したものである。
3.5GHz帯の5Gに対応する端末
3.5GHz帯を利用した5G通信サービスに対応する端末は以下の通り。なお、先述の通り、この周波数で5G通信をするにはソフトウェア更新が必要となる。
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対応済み(ソフトウェア更新を配信済み)
- Galaxy S20 5G SCG01
- Galaxy S20+ 5G SCG02
- Galaxy S20+ 5G BTS Edition SCG02
- Galaxy S20 Ultra 5G SCG03
2021年1月以降対応予定
- Xperia 1 II SOG01
- Xperia 5 II SOG02
2021年2月以降順次対応予定
- Galaxy Z Flip 5G SCG04
- Galaxy Z Fold2 5G SCG05
- Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06
- Galaxy A51 5G SCG07
- AQUOS R5G SHG01
- AQUOS zero5G basic DX SHG02
- ZTE a1 ZTG01
- Google Pixel 5
- OPPO Find X2 Pro OPG01
- Mi 10 Lite 5G XIG01
- Speed Wi-Fi 5G X01
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