今度のOPPOは「光るスマホ」 Reno5 Proは蓄光パネルを搭載:山根康宏の海外モバイル探訪記
OPPOが2020年末に海外で発売した「Reno5 Pro」が、MediaTekの「Dimensity 1000+」を搭載する上位モデルです。OPPOが「Reno Glow」と呼ぶ表面処理を施しており、光を当てると美しく光ります。カメラ周りと本体上部に蓄光パネルが貼られており、暗闇で光るのも特徴です。
5G時代になり、MediaTek製のプロセッサを搭載するスマートフォンが増えています。日本ではソフトバンクから登場したXiaomiの「Redmi Note 9T」がDimensity 800Uを、KDDIから登場したサムスンの「Galaxy A32 5G」がDimensity 720を搭載しています。MediaTekの5G対応プロセッサはQualcommより低いコストで採用メーカーを増やしています。
しかしMediaTekはハイスペックなプロセッサであるDimensity 1000/1100/1200シリーズも提供しており、Qualcommの牙城であるハイスペックスマートフォンへの採用を広げようとしています。OPPOが2020年末に海外で発売した「Reno5 Pro」も、Dimensity 1000+を搭載する上位モデルです。
Reno5 Proは6.55型(1080×2400ピクセル)ディスプレイに6400万画素カメラを搭載。カメラは合計4つで、他に800万画素の超広角、200万画素のマクロ、200万画素の深度測定用を備えます。さらにインカメラは3200万画素で、カメラフォンとしてのスペックも非常に高いことが特徴です。
ちなみに上位モデルの「Reno5 Pro+」はプロセッサをSnapdragon 865とし、カメラはソニーと共同開発したIMX766を搭載。1/1.56型、5000万画素というカメラに加え、1600万画素の超広角、1300万画素の望遠、200万画素のマクロを搭載。さらに上を行くカメラフォンになっています。
【訂正:2021年4月5日11時05分 初出時に、Reno5 Pro+のプロセッサを「Snapdragon 765」としていましたが、正しくは「Snapdragon 865」です。おわびして訂正致します。】
Reno5 Proには外観上の大きな特徴があります。背面を見るとざらついたような仕上がりになっています。しかし光を当てると美しく輝いてくれるのです。これは「Reno Glow」とOPPOが呼ぶ表面処理で、ガラス表面をダイヤモンドカットして3層処理した構造になっています。輝きがあるにもかかわらず、指紋の跡が残りにくく、傷も付きにくいのです。このReno Glowは前モデルである「Reno4」シリーズから採用されています。
また、カメラ周りと本体上部にはちょっとした工夫も施されています。暗いところでほんのりと薄い緑色に光る塗装を見たことはないでしょうか? あれは蓄光塗料を使っており、あらかじめ明るい光に当てておくとそれを吸収し、暗いところで光って見えるというもの。Reno5 Proはカメラ周りと本体上部に蓄光パネルが貼られており、暗闇で光るのです。
蓄光処理のメリットはデザイン上のワンポイントでしょうか。また暗いところでReno5 Proが光っていれば見つけることも容易になります。
ところで、OPPOのコーポレートカラーはグリーン。よく見ると本体右側面の電源キーの表面に緑色のラインが入っています。これは他のOPPOの製品も同様で、細かいところでOPPOの製品であることを主張しているのです。
Reno5 Proは他にも65Wの急速充電に対応しており、5分の充電で4時間通話が利用できます。数年前のOPPOは「5分の充電、2時間通話」を売りにしていましたが、今や利用時間は2倍に増えているのです。
日本では現在、Reno3の名前を付けたモデルがいくつか販売されていますがそろそろ新製品が欲しいところ。遊び心もあるReno5 Proの日本発売を願いたいものです。
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