レビュー

モトローラの最新ミッドレンジ「moto g10」と「moto g30」を試す どれだけ違う?(3/3 ページ)

モトローラ・モビリティ・ジャパンが3月26日に発売した「moto g10」と「moto g30」。2万円台という魅力的な価格で登場した両機種について、その使い勝手からカメラの性能まで徹底的に調べてみた。

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使い勝手に差はなく、便利な「Motoアクション」も健在

 g10、g30ともに初期搭載OSはAndroid 11。モトローラのスマホは、Androidをほとんどカスタマイズせずに搭載している。g10、g30のホームアプリも純粋なAndroidに近く、シンプルで使いやすかった。


g30のアプリ一覧画面。プリインストールされているアプリは2モデルで共通している

 モトローラの独自機能は、ホーム画面にプリセットされた「Moto」アプリで機能を確認し、必要なものを有効化できるようになっている。従来モデルのユーザーに人気の「Motoアクション」も継承されている。例えば、端末を2回ひねるとカメラを起動し、さらにひねるとインカメラに切り替えられる。シェイクするように2回振ってライトをオン、オフできる機能も便利だ。

「Moto」アプリを起動すると、モトローラの独自機能の設定を行える(写真=左)、素早くカメラを起動したり、ライトを点灯させたりできる機能が便利(写真=右)

ホーム画面に表示されるアイコンを色・形、フォント、レイアウトをカスタマイズできる機能が追加された

 生体認証はは指紋認証に加えて、インカメラを使った顔認証も可能。マスク着用が求められるご時世でもあり、指紋認証をメインに使うことになるだろうが、よりスピーディーに解除したい人には顔認証が便利。画面オフの状態から端末を持ち上げて顔を向けるだけでロックを解除する設定も可能だ。

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背面の指紋センサーは、スピーディーに登録できて、認証からロック解除までの時間にも問題はない

顔認証は2Dなので、指紋に比べると安全性が劣るが、画面オフの状態から一気にロックが解除された画面を表示する設定が可能

moto g30とセットで買えるワイヤレスイヤフォンの音質は?

 モトローラ公式オンラインストアとgoo Simsellerでは、g30とワイヤレスイヤフォンがセットになった「moto g30 イヤバッズセット」も選べる。価格は2万7800円(税込み)。g30単体の価格より2000円高いだけだ。

 充電ケースにはUSB Type-Cケーブルが付いていて、直接スマホに挿して充電できることが魅力。本体5時間+充電ケース5時間の最大10時間の音楽再生が可能だ。実際にg30とペアリングして、「YouTube Music」を聴いてみたところ、結構いい音を楽しめた。決して、オマケ的な簡易なものではなく、ちゃんと使える完全ワイヤレスイヤフォンだ。


充電ケースにUSBケーブルが一体化。USB Type-Cポートも備えている

スマホのUSBポートに挿して充電できる

 イヤフォンの外側、モトローラのロゴ部分をタップすると一時停止・再生ができ、ダブルタップでスキップ。長押しで音声アシスタントが起動。Googleアシスタントだけでなく、Alexa、Siriにも対応しているとのこと。ワイヤレスイヤフォンを持っていない人は、セット購入をおすすめしたい。


音質はやや厚みに欠けるが、かなりボリュームを大きくでき、音のゆがみもほとんど発生しない。ノイズキャンセリングには対応していないが、必要十分な性能を備えている印象だ
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