高性能かつ高画質&高音質に 5Gゲーミングスマホ「ROG Phone 5」レビュー(2/3 ページ)
ASUSが5月26日に日本への投入を発表した最新のゲーミングスマホ「ROG Phone 5」。高い処理性能を長時間継続して発揮するための冷却性能と操作の快適さにこだわったディスプレイを搭載しているが、実際の使い心地はどうだろうか?
ゲームのためにこだわり抜いた、高い処理性能と操作環境
ROG Phone 5のようなゲーミングスマホと、それ以外のハイエンドスマホを分ける最大の違いは、高速なプロセッサの処理性能や各機能を最大限発揮し続けられる「Xモード」と、ゲーム支援機能「Game Genie」の有無だ。Xモードは本体縦持ちで左右側面を握るか、ゲームアプリの起動時に有効になる。
一般のハイエンドスマホは高性能なプロセッサを搭載しても、本体の薄さやデザイン性を重視している分、放熱性能に限界がある。長時間ゲームアプリなどを動かして本体が発熱すると、処理性能を自動的に落とすなど長時間のゲームプレイに向いていない。だが、ROG Phone 5のようなゲーミングスマホは本体の放熱性能を強化しており、搭載プロセッサの性能を長時間引き出すXモードを搭載できるというわけだ。後述する純正の冷却クーラー「AeroActive Cooler 5」装着時は、より性能を引き出せる「Xモード+」を利用できる。
Xモードの動作は、「Armoury Crate」という管理アプリから編集できる。同社のゲーミングPCの管理アプリと同名のものだ。このアプリではXモードの動作設定の他、ゲームアプリごとに処理性能の上限を変更できる。高画質3Dグラフィックが不必要なゲームプレイなら、省電力性能を優先しつつタッチセンサーの反応速度だけを重視した設定でプレイすることも可能だ。
「AeroActive Cooler 5」装着なら処理や放熱の性能がアップ
では、気になるROG Phone 5の処理性能について見ていこう。
その前に、Xモードの高速動作に欠かせない純正の外付けクーラー「AeroActive Cooler 5」を紹介しておく。空冷ファンの冷却によって高い処理性能を引き出せる他、新機能として背面ボタンを搭載。詳しくは後述するが、冷却に加えてゲームプレイの自由度も高めてくれる。ROG Phone 5を指名買いするゲーマーにとって必携の周辺機器だ。なお、通常のROG Phone 5はAeroActive Cooler 5が別売りだが、ROG Phone 5 Ultimateには付属する
機能面では冷却とボタンの他、横画面でのプレイ時に端子やケーブルが下側に来て操作が楽になるUSB Type-C端子とイヤフォン端子を搭載。収納式のスタンドやROGロゴのLEDも利用できる。
このAeroActive Cooler 5装着時も加えて、Antutuベンチマークを実施した結果が以下だ。通常時でも、一般的なSnapdragon 888 5G搭載モデルの70万点台後半を超えて80万点台のスコアを記録。さらに、AeroActive Cooler 5を装着した状態ではさらにスコアが上昇している。
より詳しく見ていくと、AeroActive Cooler 5装着時は標準時の温度とベンチマーク後の温度の両方が低くなっている。冷却により温度が上がりにくい分、より高い処理性能を発揮できたものと思われる。ただ、クーラー装着のためかバッテリー消費は2%多かった。長時間のゲームプレイで気になる場合は、充電器を後述する「Game Genie」の給電モードで接続するといいだろう。
この他、ROG Phone 5のみのXモード時のGeekbench 5と3D Mark「WILD Life」のベンチマーク結果も掲載する。いずれも一般的なSnapdragon 888 5G搭載スマホを上回るスコアを記録した。
関連記事
ゲーミングスマホ「ROG Phone 5」が5月28日から順次発売 18GBメモリ搭載の「Ultimate」も
ASUS JAPANが、5Gに対応した最新ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 5」と「ROG Phone 5 Ultimate」を日本で発売する。放熱性能を改善し、ゲームプレイのショートカット操作を充実させた。ROG Phone 5 Ultimateはストレージ512GB、メモリ18GBというハイエンド仕様だ。Snapdragon 888搭載のゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表 18GBメモリ搭載モデルも
ASUSがゲーミングスマートフォンの新製品「ROG Phone 5」を3月から世界各国で順次発売する。Qualcommの5G対応ハイエンドプロセッサ「Snapdragon 888」を搭載。6000mAhバッテリーを備えており、65Wの急速充電にも対応する。上位モデルの「ROG Phone 5 Pro」「ROG Phone 5 Ultimate」も展開する。モンスターゲームマシン「ROG Phone 5」に触れる 従来モデルとの違いは?
ROG Phoneシリーズの最新モデル「ROG Phone 5」が発表されました。本体サイズは前モデルの「ROG Phone 3」とほとんど変わっていませんが、ディスプレイが大きくなっています。ディスプレイのリフレッシュレートは最大144Hzなので、ブラウジングも快適です。ゲーミングスマホ「ROG Phone 3」は快適だが、ゲーム市場の異変が気になる MVNOの5G SIMも試した
ASUS JAPANから5G対応ゲーミングスマートフォンの新モデル「ROG Phone 3」が発売された。そこでROG Phone 3の各機能からゲーミングスマホの便利さ、購入時のチェックポイントを見ていこう。ASUS、5月26日にROG Phone新モデルを国内発表
ASUS JAPANがゲーミングスマートフォン新製品のティーザーサイトをオープンし、5月26日18時にオンライン発表会を開催。日本での発売は未定とされている「ROG Phone 5」が発表となる見込み。ASUSが「ZenFone 7/7 Pro」「ROG Phone 3」を値下げ
ASUS JAPANは、2月19日に5G対応スマートフォン「ZenFone 7 Pro」「ZenFone 7」「ROG Phone 3」の価格を改定。それぞれ希望小売価格を5000円~1万値下げする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.