初代「iPhone」から「iPhone 12」まで歴代iPhoneを撮り比べ 14年間でどれだけ進化した?:ITmedia Mobile 20周年特別企画(2/4 ページ)
2007年に海外で初代「iPhone」が発売されて、2021年9月15日にはついに新型iPhoneがお披露目されるかもしれない。というところで、初代から購入を続けてきたiPhoneシリーズのカメラ性能を一挙におさらいする。
初めてインカメラを搭載した「iPhone 4」
Q:最初にインカメラが搭載されたのは?
A:2010年の「iPhone 4」。
2010年、デザインを一新した「iPhone 4」が登場する。個人的にはiPhone 3G/3GSの湾曲した背面を持つデザインが持った手に優しくて好きだったのだけど、世間的にはiPhone 4の方が喜ばれたみたいである。
カメラは500万画素になり、HDR機能が付き、初めてLEDフラッシュが搭載され、レンズもちょっと広角になり、インカメラも付いた(30万画素だったけど)。
これも充電したら復活したのでガスタンクを新たに撮ってみた。iPhone 3G時代に比べるとレンズが少し広角になっているのと、画質がぐんと上がったのが分かる。
しかしiPhone 4のカメラには大きな欠点があった。室内で白い壁を撮ると、中央付近が緑色になっちゃったのである(青カビ問題と呼ばれた)。
Q:最初に800万画素になったのは?
A:2011年の「iPhone 4s」
「iPhone 4s」はiPhone 4と同じデザインながら、カメラ回りが一新。画素数が800万画素に増えたのみならず、イメージセンサーがソニー製になり(たぶん)、レンズ性能も上がり、画質がぐんとよくなって、動画もフルHDに対応した。
カメラ視点では一番エポックメイキングな機種で、日本でiPhoneブームが起きたのも4sだったと記憶している。この頃から「世界で一番使われているカメラがiPhone」という感じになってきた。ちなみにデジタルカメラ出荷台数のピークが2010年で、このあとスマートフォンと入れ替わるようにどんどん落ちていくことになる。
2012年の「iPhone 5」になると、ディスプレイが9:16のワイドになり、ボディーも縦長になり、インカメラが120万画素になり、パノラマ撮影機能が付いたけど、根本的にはiPhone 4sのバージョンアップ版だ。
2013年の「iPhone 5s」もiPhone 5と同じデザインでカメラも800万画素のままだったが、センサーサイズが少し大きくなり、レンズもF2.2とちょっと明るくなり、処理速度も上がって高速連写ができるようになるなど、全体にブラッシュアップしている。iOSが7になり、カメラアプリのデザインが今のものに近くなったのもこの頃だ。
Q:初の光学式手ブレ補正を搭載したiPhoneは?
A:2014年の「iPhone 6 Plus」。
2014年、「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の2つのラインアップになる。6 Plusはディスプレイがデカくてかさばるわけだが、その分情報量も増えるわけで、どっちを選ぶか問題が勃発する。
カメラ自体の性能はAFが高速化した以外はiPhone 5sとあまり変わらない。ただ、iPhone 6 Plusにのみ光学式手ブレ補正が搭載されたのだ。iPhone 6と6 Plusで微妙にカメラ性能に差をつけてきたのである。おかげで、デカいのは使いづらいとか言いつつ6 Plusを買うことになる。
ここからiPhoneはもっと進化していく。
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