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FCNTが「ローカル5G対応スマートデバイス」2号機を開発 10月下旬から提供開始:arrows NX9ベース?
FCNTが、スタンドアロン(SA)構成のローカル5Gネットワークに対応する新しい「ローカル5G対応スマートデバイス」の提供を開始する。ノンスタンドアロン(NSA)構成の5Gを含む公衆モバイルネットワークの利用にも対応しており、汎用(はんよう)性が高いことも魅力だ。
FCNTは10月18日、Sub-6(6GHz未満の帯域)のスタンドアロン(SA)構成のローカル5Gネットワークに対応する「ローカル5G対応スマートデバイス」の第2号機(型番:SMDE01001)を10月下旬から順次提供することを発表した。この端末はローカル5Gの導入に向けた実証実験やネットワーク検証における利用はもちろん、商用利用も視野に入れているという。
この端末の主なスペックは以下の通り。
- プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 765G
- メインメモリ:8GB
- 内蔵ストレージ:128GB
- OS:Android 11
- 対応周波数帯(Band)
- ローカル5G(SA構成):Band n79(4.6GHz~4.9GHz)
- ローカルLTE:Band 39(sXGP)
- 公衆5G(ノンスタンドアロン構成):Band n78/n79
- 公衆LTE:Band 1/3/19/21/42
- その他ワイヤレス通信
- Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)、Wi-Fi 4(IEEE 802.11n)、IEEE 802.11b/g
- Bluetooth 5.1
- NFC+FeliCa
- バッテリー容量:3600mAh
スペックや外観を見る限り、同社がNTTドコモに2020年冬モデルとして供給した5Gスマートフォン「arrows NX9 F-52A」がベースとなっているものと思われる。
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この端末はスマートフォンをベースとしているため、さまざまな実験や検証に利用しやすいことも魅力だ。ローカル5Gを始めとするネットワークの状態や品質を可視化できる「ネットワークモニター」も搭載できる。
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