ドコモから「エコノミーMVNO」へのお誘いが来た件:ふぉーんなハナシ
12月のある日、NTTドコモからダイレクトメールが届きました。一体何かと内容をチェックすると「ドコモのエコノミーMVNO」の案内でした。
大手の携帯電話事業者は、契約者にダイレクトメールを届けることがあります。その多くは、契約者に機種変更(あるいは契約変更)や料金プランの見直しを促す内容のものです。
12月のある日、NTTドコモからとあるダイレクトメールが届きました。その内容に、ちょっとビックリしてしまったので、記事としてしたためようと思います。
それは「エコノミーMVNO」の宣伝メールだった
届いたダイレクトメールの表題は「データ利用を抑えた利用をご検討中のみなさまへ」。自分名義で契約している回線の一部が(5G)ギガライトで、料金がステップ1(月額2178円)で貼り付いていることから、送付対象となったのだと思います。
このダイレクトメールでお勧めされたのは「ドコモのエコノミーMVNO」、具体的にはNTTコミュニケーションズが提供する「OCN モバイル ONE」の500MBプランです。
ドコモショップで新規契約できるとはいえ、ドコモのエコノミーMVNOは“他社”のサービスです。子会社化を予定しているとはいえ、NTTコミュニケーションズという“他社”のサービスへの乗り換えを促すダイレクトメールを届けることは予想外そのものでした。
メールの表面には「月額ずーっと500円(税込550円/月)」「ドコモショップで受付中!」と比較的大きな文字書かれています。その下には基本的な注意事項が書いてあります。NTTレゾナントが運営する「gooSimseller」で販売している端末のセット販売は取り扱っていない旨も明記されています。
裏面には来店時の注意点が記されています。予約をした上で来店することも推奨されています。Webで来店予約をする場合は「dアカウント」か「ネットワーク暗証番号」が必要である旨も書いてあるのですが、よく見ないと見逃しそうです。もう少し大きな文字で書いても良いかもしれません。
ダイレクトメールは圧着式で、中を開けると表面に書かれていることの詳細を確認できます。エコノミーMVNO(OCN モバイル ONE)に移行する際の「注意点」や、契約に必要な費用なども掲載されています。
このメールでは、ドコモショップでサポートを受けられることをメリットとして訴求しています。ただ、注意書きにもありますが、エコノミーMVNOの契約後の手続き(変更や解約)はドコモショップでは対応できません。ドコモショップでエコノミーMVNOを契約する際は、契約時に可能な限り不明点を質問すると良さそうです。
ダイレクトメールを受け取ったことをきっかけに、私は携帯電話の契約全般を見直すことにしました。皆さんも、プランの見直しを促すダイレクトメールが来たら、料金プランに「無駄」がないかどうかチェックをしてみましょう。
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