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沖縄セルラー電話ら3社が光海底ケーブルを共同整備 完成後は沖縄島、石垣島、宮古島、久米島でループ構成に
沖縄セルラー電話が、NTT西日本やソフトバンクと共同で「沖縄島~石垣島」「久米島~宮古島」に光海底ケーブルを敷設することになった。既存の光海底ケーブルと組み合わせて使うことで、4島間でループネットワークが完成する。
沖縄セルラー電話、西日本電信電話(NTT西日本)とソフトバンクは2月8日、沖縄県における大容量の光海底ケーブルの共同整備に関する基本協定を1月12日付で締結したことを発表した。この協定に基づいて新設される光海底ケーブルは、2023年夏の完成を予定している。
新設する光海底ケーブルの概要
今回の光海底ケーブルの整備は、沖縄島と県内離島との通信インフラの強靱(きょうじん)化の一環として行われる。新設される光海底ケーブルは「久米島~宮古島」と「沖縄島~石垣島」の2区間で、距離にすると合計約720kmとなる。1本の光ファイバーに波長が異なる複数の光信号を載せる「光波長多重伝送方式」を用いることで、60Tbps以上の帯域幅を確保できるという。
ケーブルの新設に関連する4島のうち、宮古島と石垣島はNTT西日本が、沖縄島と久米島は沖縄県が整備した光海底ケーブルで既につながっている。新設される2本のケーブルによって、関連4島をループする光海底ケーブルのネットワークが構築されることになる。
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新たに敷設される光海底ケーブル(水色)は沖縄セルラー電話が主体となって整備される。沖縄県やNTT西日本が敷設した既存の光海底ケーブル(黒色)と合わせて、4島間でループ構成のネットワークを構築する計画だ
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