iPhoneのカメラで使うべき意外な機能 「設定アプリ」を攻略せよ:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/3 ページ)
iPhoneのカメラアプリは、世代を経るごとに機能が増えてちょいとややこしくなってきた。今回は筆者が使っているおすすめ設定を紹介しよう。
「グリッド」はオンにするのがおすすめ
画面に縦横2本ずつのガイド線を表示するというそれだけの機能なんだが、これは全力で勧めたい。
理由は2つ。
1つはカメラを真っすぐに構えやすいこと。水平線や地平線が微妙に傾いていたり、建物を正面から撮っているのに傾いていたりすると、なんか気持ち悪いじゃない。いやまあ気にしない人は気にしないのだろうけど、画面上のグリッド線があると、それを基準にして水平垂直があっているかチェックできる。
わざと斜めに撮りたいときはそれを無視すればいいのだし。
もう1つは構図を安定させやすい。
水平線は真ん中に置くより下3分の1か上3分の1の線に合わせた方が落ち着く。まあ「どこを中心に見せたいか」「何を伝えたいか」によるのだけど、真ん中だとどっちつかずになりやすいのだ。
もう1つ、水平垂直の線の交わっているところにメインに被写体を置くと構図が安定する。
まあ1つの「型」なので最終的にはどうでもいいのだけど(撮りたい構図で撮るべし)、グリッドがあると構図を決めるときの参考になるのだ。
これは川面を広く入れたかったのでちょっと水平線を上にし、顔が右のライン上に来るように構図を合わせてある。
「前面カメラを左右反転」は自撮りをよくする人向き
要するに、自撮りしたときの写真が左右反転……つまり鏡像のまま保存されるかいなかの設定。
オンにすると鏡像で保存される。
デフォルトはオフ。Android機でもどちらがデフォルトかは機種によって違っている。
どっちがいいかはもう好みの問題なので自撮りをよくする人は、お好みでって感じだ。
「フレームの外側を表示」はiPhoneならではの機能なので楽しみたい
実際に撮影される範囲の外側も表示してくれるというiPhoneならではの面白い機能。
撮影結果に影響を与える機能じゃないので、オンオフどっちでもいいけど、せっかくなのでオンにしたい。
実際に撮影される範囲の外側の画像なんて出せるわけなかろう、ええその通り、なのだが、実は広角カメラのときは超広角カメラの画像を、望遠カメラの場合は広角カメラの画像をうまく合成しているのだ。背景の微妙なところを入れるかどうか、構図を決めるのにいいのだ。
だから超広角カメラで撮るときは外側表示は効かない。
関連記事
iPhoneの写真、「iCloud」と「Google フォト」どちらに保存する? 両者を改めて比較
iPhoneのストレージには限りがある。そこで活用したいのがクラウドストレージだ。筆者は13年前の写真も保存している。自分で写真整理の環境を作るのが面倒なら、「iCloud」「Google フォト」といったサービスを活用してみるといい。今なおスマホのカメラに足りないと思う「2つの機能」 2022年の進化を占う
2020年に「超広角・広角・望遠」のトリプルカメラが定着し、2021年はどこを強化するか、カメラを増やすのか、それぞれのカメラを強化するのか。意外と面白い展開となった。「iPhone 13」のカメラは“12 Pro並み”に進化していた 13 Proとの画質差は?
新型iPhoneのカメラというと、どうしても高性能なカメラを搭載する「Pro」や「Pro Max」に目が行きがち。実際のところ、カメラ性能を同じくする「iPhone 13」と「13 mini」はちゃんと進化しているのか? シリーズまとめて撮り比べてみた。「iPhone 13 Pro」のカメラは総合的にピカイチ 気になる「マクロ機能」や「フォトグラフスタイル」もチェック
新型iPhoneが出たらやること、それはカメラレビューだ。「iPhone 13 Pro」のカメラはデザインこそ「iPhone 12 Pro」を引き継いでいて変わり栄えしないように思えるが、センサーが変わっていたり、気になる機能が追加されていたりと、いろいろ遊べるのである。iOS 15の「写真」アプリで進化した2つの機能 「撮影情報の閲覧&編集」と「メモリー」を試す
9月20日に配信が始まった「iOS 15」。さまざまな機能拡張があったが、とくに面白いのは「For You」機能だ。写真の撮影日時や使用したカメラなどもわかるようになったが、これは10数年にわたるiPhoneシリーズユーザーの歴史をすべてまとめてくれる。“巨大3D猫”も撮れる iPhoneでLEDサイネージをキレイに撮る方法
鉄道の駅や車両の電光掲示板やLEDサイネージを、iPhoneのカメラで撮ろうとして黒いままだったり表示がおかしく写ってしまった人は多いだろう。iPhoneのカメラはシャッタースピードを自動で設定していまうため、そういうときはサードパーティのアプリに頼るのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.