調査リポート
2021年、小学生のスマホ所有率がキッズケータイを上回る ドコモの調査
NTTドコモのモバイル社会研究所が「2021年親と子の調査」の結果を発表。子どもが自分の専用のスマホを所有している割合が上昇傾向にあり、調査開始以来初めて小学生のキッズケータイを上回った。
NTTドコモのモバイル社会研究所は、2月28日に「2021年親と子の調査」の結果を発表した。調査対象は全関東1都6県の小学生/中学生とその親で、有効回答数は500。
子どもが自分専用のスマホを所有している割合は小学生低学年15%、小学生高学年33%、中学生79%と全て前年より上昇。一方でキッズケータイは減少し、調査開始以来初めて小学生のスマホ所有率がキッズケータイを上回った。男女別で見ると、小学生/中学生ともに女子の方が男子より高い。
続いて、子どもにスマホを持たせている親へその理由を聞いた。小学生から持たせている親の理由は「緊急時の連絡のため」が半数を超え、「今いる場所の把握」と続く。一方、中学生になってから所有させた親の理由は緊急時の連絡のほか「友達が持ち始めた」「進学/進級のタイミング」「学校や塾などで必要」と多様な結果となった。
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理由を男女別に見ると、小学生は男女どちらも緊急時の連絡先や今いる場所の把握が上位だが、より女子の方が高い。中学生は男子が緊急時の連絡や学校や部活などで必要となったが上位、女子は友達が持ち始めたや進学/進級のタイミングが上位となった。安心や安全の他、周囲のスマホ所有の広がりが男女の所有率の差と関係しているとドコモは推測している。
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