ソラコム、IoT向けにKDDI回線の5G対応プランを提供 小型の「エコSIM」採用
ソラコムは3月22日、データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」において、新プラン「plan-K2」の提供を開始した。新しいデザインのSIMが用意され、KDDI回線の5G/LTEに対応。300MB分のデータ通信料金を含む料金プラン、IoT向けの便利な機能を利用できる。
ソラコムは3月22日、データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」において、KDDIの5Gと4Gに対応した新プラン「plan-K2」の提供を開始した。
IoTプラットフォームSORACOMは、セルラーとLPWAの通信、IoTシステム構築・運用をサポートするサービスを提供する。製造、物流、一次産業からコンシューマー製品に至るまで、2万超のさまざまな業界で活用されている。
今回、国内向けに提供されるplan-K2では、新たなSIMのデザインに加え、KDDI回線の5G/LTEに対応。さらに、300MB分のデータ通信料金を含む料金プラン、IoT向けの便利な機能を利用できる。
SIMについては、カード型とチップ型(eSIM)が用意される。カード型SIMは、ブルーを基調にしたグラデーションにSORACOMのロゴをあしらった新デザイン。また、従来のクレジットカードサイズのSIMに比べ、プラスチックの使い捨て部分がわずか4分の1となるSIM(通称、エコSIM)を採用。環境に配慮した仕様としている。
300MBを超過した場合の課金単位が、110円/500MB単位に設定されているため、ファームウェアのアップデートなど突発的に多くのデータ通信が発生した場合でも、月額の料金の支払いを大きく変動させずに済むという。
利用開始時のSIMの受け取りから通信開始までの基本料金については、SIMの受け取り確認後、通信を開始しない場合、翌月末までの基本料金が非課金、それ以降も通信が発生しない場合は基本料は半額の月額165円(税込み)となる。
plan-K2 K2-300MBでは、「SORACOM IoT SIM」のみで提供されていたIoT向けのSMS機能が利用できる。本SIMから同一のアカウントが保有するIoT SIMあてにSMSを送信できる他、APIを利用して携帯電話通信網外のサーバから本SIMにSMSを送信できる。
なお、plan-K2 K2-300MBはKDDI回線対応の通信デバイス、モジュールで利用できるが、5Gの利用には5G対応の通信デバイス、モジュールが必要になる。
SORACOM Air for セルラーでは、世界140を超える国と地域で利用可能な「SORACOM IoT SIM」と、日本国内で利用できる「特定地域向けIoT SIM」のラインアップを提供している
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