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ソラコム、月額1ドルから利用できるIoT通信プラン 通常の4分の1サイズ「エコSIM」採用
ソラコムが月額1ドル、通信容量5MBのIoT向け通信プランの提供を始めた。専用の識別番号を使い、日本国内だけでなく海外でも利用できる。通常の4分の1サイズのSIMカードを使い、プラスチックや温室効果ガスの削減にも寄与する。
ソラコムは2月18日、データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」で日本を含む世界でIoT通信を利用できるプラン「planX3」の提供を始めた。月額利用料金は1ドルで、通信容量は5MB。
89カ国で2G/3G/4G、日本、米国、ドイツ、フランスなど12カ国でLTE-Mを利用できるプラン。M2M/IoT向けの国コード「901」の識別番号(IMSI)を持つ。
通信量が5MBを超えた場合、1MBあたり日本の他アジア太平洋地域で0.073ドル、欧州では0.02ドル、米国では0.037ドルの料金が加算される。月のデータ利用量が4MBを超えた場合はユーザーに通知する。
1回線あたりの初期費用はカード型SIMで5ドル、チップ型SIMで6ドル。加えて送料を加算する。
planX3で使用する「エコSIM」は、従来のSIMカードからサイズを4分の1に縮小したSIMカード。重量は4gで、ABSプラスチック製。使い捨て部分を縮小したことで100万枚あたり4トンのプラスチックを削減し、1000枚入る輸送箱に1万枚を収納できるため、温室効果ガスの削減にも寄与するという。
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