海外で10機種以上登場の「Redmi Note 11」シリーズ、日本版と海外最上位モデルを比較:山根康宏の海外モバイル探訪記
次々と日本市場に低価格スマホを投入するXiaomi。2022年になると「Redmi Note 11」で高性能機の投入を始めた。さまざまなモデルが存在するが、日本版と海外最上位モデルを比較してみた。
次々と日本市場にも低価格スマートフォンを投入しているXiaomiですが、2022年に入ってから発表された「Redmi Note 11」シリーズはモデルのバリエーションが多く、何モデルあるのか把握できないほどです。数が多いのは販売する国によって最適なモデルを投入するためで、日本ではベーシックモデルとなる「Redmi Note 11」が販売中です。中国向けなど特定国の製品を含めると、Redmi Note 11シリーズは10機種以上が用意されています。
一方、海外ではRedmiシリーズでも5G対応は当たり前のものとなっています。上位モデルとなるProシリーズは5G対応品もあり、カメラ性能も高くRedmiシリーズの中のフラグシップという存在になっています。ただしRedmiシリーズにはゲーミングに特化したRedmi Kシリーズもあり、スペックだけをみるとKシリーズの方が上回る例もあります。いずれにせよ、Xiaomiがグローバルで好調なのは、このように普及価格帯モデルで多数の製品を展開しているからでしょう。
「Redmi Note 11 Pro+ 5G」はシリーズの中の最上位モデルで、チップセットはMediaTekのDimensity 920、カメラは1億800万画素+800万画素超広角+200万画素のマクロ。そして4500mAhバッテリーは120Wの急速充電に対応、業界トップクラスの充電性能を持つことでもはやモバイルバッテリーを持ち運ぶことは不要といえるかもしれません。
ここまでスペックが高いモデルとなれば日本への投入も期待したいものですが、日本では3月に「Redmi Note 11」が発表になった後、4月に5G対応モデルとして「Redmi Note 10T」が登場しました。Redmi Note 10Tの価格は3万4800円。一方Redmi Note 11 Pro+ 5Gの海外価格は400ユーロで、約5万5000円。Xiaomiは日本の低価格モデル市場を奪おうと考えており、5Gモデルもより価格の安いRedmi Note 10Tにしたのでしょう。
とはいえ、Redmiシリーズの上位機種の日本投入もないとは言い切れません。ということでRedmi Note 11のスペックアップモデルがどれくらいの大きさなのか、Redmi Note 11 Pro+ 5Gとサイズの比較を行ってみました。
まずは正面から。画面サイズはRedmi Note 11は6.43型、Redmi Note 11 Pro+ 5Gは6.67型。サイズの違いの分、大きさには差があります。パンチホールのフロントカメラはあまり差が目立ちませんね。それぞれ1300万画素、1600万画素です。
本体形状はRedmi Note 11 Pro+ 5Gの方がやや角ばっている印象を受けます。サイズはRedmi Note 11が73.9(幅)×159.9(高さ)×8.1(厚み)mm、Redmi Note 11 Pro+ 5Gが76.2(幅)×163.7(高さ)×8.3(厚み)mmです。
本体上部を見るとRedmi Note 11 Pro+ 5GにはJBLのロゴが入っています。音楽再生性能はかなり高いようですね。なお、どちらもヘッドフォン端子があるのはありがたいでしょう。
そして背面を比較。都合によりRedmi Note 11はモックアップなので若干表面仕上げが実物と異なりますが、どちらもスターブルーで比較してみました。色のグラデーションのかけ具合は似ていますが、Redmi Note 11 Pro+ 5Gは上から下へ、Redmi Note 11は下から上へと、ブルーからホワイトへ色が変わっていきます。同じ色仕上げでもバリエーションを変えているわけです。
Xiaomiも日本市場へ定期的にスマートフォンを出すようになりましたが、まだしばらくは価格重視の製品を中心とした展開となるのでしょう。しかし海外のRedmiシリーズには高性能なモデルも数多く存在します。いつの日かハイパフォーマンスなRedmiを日本でも発売してほしいものです。
関連記事
Redmi Note 11で終わりではない Xiaomiに聞く、日本での“カスタマイズ”戦略
2022年の第1弾として投入した「Redmi Note 11」を皮切りに、Xiaomiは日本での事業を強化する。2021年には初のFeliCa対応端末の発売などでローカライズを進めたが、2022年はXiaomi Japan自体の体制を強化する方針。具体的には、社内の人員や流通、販路、マーケティングまで、その分野は多岐にわたる。2万円台でこれだけ撮れれば十分 「Redmi Note 11」のカメラはAI任せでOK
Xiaomiの最新モデル「Redmi Note 11」は、一見派手なカメラが特徴のスマホだ。もちろん10万円を超えるフラグシップ機に比べればスペックは劣るが、AIがうまく働けばきれいに写る、日常使いには十分なカメラを備えている。Xiaomiが「Redmi Note 11」を3月10日に発売 4GB+64GBモデルで2万4800円
Xiaomiが、3月10日にスマートフォンの新モデル「Redmi Note 11」を日本で発売する。メインメモリと内蔵ストレージの構成は4GB+64GBのみで、価格は2万4800円。6.43型の有機ELや5000万画素カメラ、5000mAhバッテリーを備える。日本市場攻略に本気のXiaomi 「Redmi Note 11」は5G非対応版も納得の理由
ミドルレンジモデルのコストパフォーマンスが評価され、徐々に日本での存在感を高めているXiaomi。同社は、2021年初のモデルとして、1月26日にグローバルで発表した「Redmi Note 11」を3月10日に発売する。そんなXiaomiが2022年に進めていくのが、さらなるローカライズだという。Xiaomiが「Redmi Note 11」シリーズを発表 1億800万画素カメラや67W急速充電など
Xiaomiが1月26日、ミッドレンジスマートフォンの「Redmi Note 11」シリーズを発表した。ラインアップは「Redmi Note 11 Pro 5G」「Redmi Note 11 Pro」「Redmi Note 11S」「Redmi Note 11」の4モデル。価格はRedmi Note 11 Pro 5Gが329ドル(約3万7600円)から。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.