Sペン内蔵で利便性が向上した「Galaxy S22 Ultra」のカメラ 1億800万画素や30倍ズームの実力は?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)
スマホカメラ四天王の一角を占めるGalaxy Sシリーズの2022年モデル「Galaxy S22 Ultra」が登場した。超広角から10倍望遠までいけるハイエンドスマホの実力を探ってみた。
超至近距離から超遠くまで、真っ昼間から深夜まで
で、10倍の望遠カメラがあると、つい望遠じゃないと撮れないものも撮っちゃう。せっかくなので望遠ものを。
10倍で足りないかなってときは30倍で。
まあディテールを子細に見るとアレだけど、スマホの画面サイズだときれいでデジタルズーム感をさほど感じないのである。
続いて、真逆の超近距離で撮影するときの話。
料理や花など、近距離で撮るときは「フォーカスエンハンサー」アイコンが右下に出ることがある。これ、フォーカスエンハンサーといっているけど、要するに「マクロ撮影機能」。ある程度以上近くなると、カメラが超広角カメラ(の広角カメラと同じ画角分)に切り替わって超近距離撮影が可能になる機能だ。
右下の黄色いところをタップするとオフにもできる(その場合、近すぎてピントが合わないことがある)。
その気になれば、このくらいまで寄れるのだ。
以前のモデルから入っているのだけど、名前のせいで気づいていない人多いかもしれない。
今回、夜の撮影により強くなったということで、ナイトモードも試してみた。まあ、普通にナイトモードだ。明るすぎず暗すぎず、バランスがよくてノイズもなくてきれい。
じゃあもっと徹底的に暗い所に行ってみよう、と街外れの神社を訪れたのである。深夜の暗い神社とか怖いわ。作例を撮りに行くところじゃない。しかも、参道の途中にある街灯は点灯していなくてよけい暗い。社殿だけがぼーっと光っている。おそろしや。
まずはナイトモード使っていない通常の撮影。いや、これだけでもよく見るとノイズも少なくてきれいに撮れていて、その場の雰囲気も出ていていいんだけど。
ではナイトモードで撮ってみる。5秒ほどじっとしていろといわれたのでじっと構えたまま待つ。
そしたらわけ分からんことに。途中の街灯が点灯していないこともはっきり分かるという。
なぜここまで映るんだか、何がなんだか、ですな。
Sペンを使ったリモートシャッターは超便利
さて、今回の一番使い勝手に影響する新機能といえばペンである、と思う。Sペンの内蔵だ。Noteシリーズの代わりにGalaxy S22 UltraがSペンを内蔵したのである。
これが実にいい。ペンについているスイッチがそのままワイヤレスリモコンになるのだ。
ナイトモードで撮るときなんか、適当なところに端末を固定して、でもシャッターボタンをタップするときにブレちゃうことがあるので、少しでもきれいに撮りたい人はセルフタイマーを使ったりしてたのだが、ペンがあればそれも不要だ。
シャッターボタンを押しづらいようなアングル(超ローアングルとかハイアングルとかその他もろもろ)でも片手にペンを持てばOK。
で、もちろん自撮りである。ペンがあれば好きな姿勢でさっと撮れるのだ。
友人らと撮るときも、端末を適当なところに固定して1人がペンを持てばいいのだ。
これは便利。ペンは画像の編集するときもいい。指では難しい細かい作業をできるからね。オブジェクトを消すときの範囲指定とか。
ちなみに斜めの直線ってのはこういう自動的な処理で非常に苦手とするところなので、これはなかなか優秀な部類かと思う。
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