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スマホで簡単に決済できる「FeliCa」の意味は? どこが開発した?:モバイルIT用語辞典
スマホにも搭載され、交通系ICカードやおサイフケータイとして長く親しまれている「FeliCa」。知っている人は多いかもしれないが、日本企業の開発した技術だ。
交通系ICカード「Suica」「Kitaca」や「おサイフケータイ」などに始まり、2022年現在は非接触決済として重用されつつある決済方式に欠かせない「FeliCa」。セキュリティゲートや電子ロックを解錠する社員証やマンションの鍵にも使用されているが、これはソニーが開発した技術だ。Felicity(至福)+Cardに由来する通り、「世の中をもっと便利に楽しく変えていく」という意味が込められている。
リーダー/ライターから発信される13.56MHzの電磁波を使用し、ICカードに読み取り/書き込みを行うことで動作する。相互の処理が暗号化処理を含めて約0.1秒で終了し、1枚のFeliCaカードの中で多数のデータを保持できる。また、NFC(Near Field Communication、近距離無線通信技術)に準拠している。
データ処理が終了しないうちにICカードが電力供給範囲外に出た場合でも、カード内でデータを元の状態に戻してデータの整合性を取る。時々起きる「Suicaの決済失敗」でもデータが無事なのはこの特徴のおかげだ。
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セキュリティ面では、カードの出荷時に「出荷鍵」を設定することでカードの輸送から発行までの安全性を確保している上、認証のたびに通信データに暗号鍵を設定している。
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