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寺田総務大臣、楽天モバイルの通信障害に「重大な事故」と言及 周知の遅れを指摘
寺田総務大臣が、9月6日に記者会見で楽天モバイルの通信障害について言及した。約2時間半にわたり携帯電話サービスが利用しづらい状況が発生し、利用者への周知の遅れから電気通信事業法上の重大な事故に該当するとした。
寺田総務大臣が、9月6日に記者会見で楽天モバイルの通信障害について言及した。今回の通信障害は9月4日10時58分頃から13時26分頃にかけて発生し、全国130万回線に影響している。
寺田氏は7月のKDDI以降、障害が各社で相次いでることに対し「総務省としても深刻に受け止めている」と回答。通信事業者各社には「国民生活や社会経済の重要なインフラである通信サービスを提供している責任を十分に認識し、通信サービスの確実かつ安定的な提供の確保へしっかりと取り組んでもらう必要がある」と指摘する。
楽天モバイルには「利用者への迅速な周知広報が必要だったに関わらず、周知広報もが大変遅れたのは誠に遺憾」と苦言を呈し、電気通信事業法上の重大な事故に該当するとの認識を示している。今後は事故原因などに係る詳細な報告を踏まえて、適切に対応するという。
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