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USB-IFが新しい「USBスピード呼称」を公開 より分かりやすく
USB-IFが、認証済みUSB Type-Cケーブルに付与するロゴやスピード呼称に関するプログラムを更新した。これに合わせて、デバイスに付与するパフォーマンスロゴのプログラムも更新され、最高通信速度によって規格を判別しやすくなる。【更新】
USB Implementers Forum(USB-IF)は9月30日(米国太平洋夏時間)までに、同フォーラムの認証を取得したUSBデバイスに付与(印刷)できる「パフォーマンスロゴ」やプロモーション名などの最新規格を公表した。認証を与えたUSB4機器に付与できるロゴも合わせて更新することで、機器やケーブルの選択がより分かりやすくなるという。
【更新:21時30分】事実関係をより分かりやすくするためにタイトル本文を改訂しました
概要
USB-IFが策定するロゴ規格は複数あるが、一般的なUSBデバイスで目にするロゴは、基本的に以下のいずれかである。
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- パフォーマンスロゴ:機器のパッケージやポート(端子)に印刷する際に使う
- パワーレーティングロゴ:ケーブルのパッケージやプラグに印刷する際に使う
従来のパフォーマンスロゴは、一目で機器/ポートが対応するUSB通信規格を判別しづらいという問題点があった。その課題を解決するべく、新しいパフォーマンスロゴでは、2021年9月に改訂されたパワーレーティングロゴ規格のエッセンスを取り入れて、具体的な最高通信速度を明記するようになった。具体的には規格(最高通信速度)に応じて以下のロゴと名称が付与される。
- USB 40Gbps:USB4に対応
- USB 20Gbps:USB 3.2 Gen 2x2に対応
- USB 10Gbps:USB 3.2 Gen 2(USB 3.1 Gen 2)に対応
- USB 5Gbps:USB 3.2 Gen 1(USB 3.1 Gen 1/USB 3.0)に対応
USB PD(Power Delivery)規格の電源入力に対応する機器に印字できる「パワーポートロゴ」も、パフォーマンスロゴと合わせてアップデートされる。
USB PDによる電源入力が可能な機器に印字できるパワーレーティングロゴも、パフォーマンスロゴの改訂により更新される(出典:USB Performance Logo Usage Guidelines)
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