あえて「Leitz Phone 2」を選ぶ理由と惜しいポイント 独自の撮影機能「Leitz Looks」はどう?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
「AQUOS R7」の発売から数カ月遅れ、待ち望んだ「Leitz Phone 2」がやってきた。やはり期待されているのは画質だろう。だが魅力的なのは画質だけでなく、AQUOS R7との画作りの違いや「Leitz Looks」といった独自機能も挙げられる。
ゴールデンアワーとは
Leitz Phone 2ならではのちょっとした機能として、「ゴールデンアワー」を教えてくれるウィジェットがついた。
ゴールデンアワーとは、日の出や日没前後は太陽の光が柔らかくなり、その色が徐々に変化し、日向と日陰の光の色も大きく変わることで、とても印象的な光を生かした写真を撮れる時間帯のこと。
このウィジェットはその印象的な写真を撮るのにおすすめの時間帯を教えてくれる……というただそれだけの単機能なウィジェット。写真を撮る人なら常に日没時刻や太陽の位置、傾きはチェックしているものだけど、そうじゃない人でも一度意識してみるといい。
個人的には風景よりも、低くて赤い光と青い日かげの絶妙なバランスが織りなす都会の夕暮れ時なんかがカッコいいと思う(今回は撮ってないけど)。
と、ライカっぽい機能や写りを中心にチェックしてみた。他にもAQUOS R7と同じく、高画素を生かす「ハイレゾモード」や「8Kビデオ」モードもある。
こうしてみると、AQUOS R7じゃなくてLeitz Phone 2を選ぶ理由は、LEICAブランドの製品が欲しい、Leitz Phone 2のデザインがよいのに加えて、Leitz Looksモードの魅力になるだろう。3つのレンズをレンズ交換しながらフィルムを変えて撮る、的な感じで使えるのがいい。
惜しむらくは、カメラアプリの、特にLeitz Looksでのレスポンスだ。でももし自分がこれを買ったなら、なんだかんだいってLeitz Looksモードでしか撮らないんじゃないかとは思う。で、レンズキャップは3日でなくしそうなので外しちゃうかな。
そうそう、レンズキャップのように、マグネットを利用したレンズフードを出してもいいかも、とは思った。その分飛び出るけど、カメラとして本格的に使うなら、あってもいいんじゃないかと思う。
モデル:長谷川実沙
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