なぜ? バッテリーを交換できるスマートフォンが減った2つの理由(3/3 ページ)
スマートフォンを長く使うにあたって、多くの方が気にする点の1つがバッテリーの劣化だ。かつての携帯電話では多くの機種でバッテリー交換ができたが、現在ではほとんどが交換できなくなった理由について考察していていきたい。
現在もバッテリーを交換できるスマートフォンは存在する
その一方で、バッテリーの交換できるスマートフォン自体のニーズはやはり存在する。近年では京セラのTORQUE 5Gなどが数少ないバッテリー交換可能な機種として注目される。
京セラのTORQUEシリーズは登山やマリンスポーツといったアウトドア需要を狙ったタフネススマホでもあるが、その堅牢さから建設業や運送業をはじめとした法人需要からの支持も大きい。
法人需要となれば、求められるものは信頼性だ。バッテリーが劣化した際に即座に交換できること。万一電池が切れても予備に交換すれば即利用できる安心感がある。法人における端末のリース期間を考えれば2年以上利用する例も多いことから、バッテリー交換できる端末の需要はある。
いわゆるタフネス端末は法人利用も多いことからバッテリー交換のニーズが強く、京セラのTORQUE以外ではパナソニックの「TOUGHPAD」もバッテリー交換が可能だ。海外でも「Galaxy Xcove Pro」や「Galaxy Tab Active 3」などがバッテリー交換可能となっている。
それ以外では、海外には「防水機能を必要としない廉価な端末」でバッテリー交換が可能なものが存在する。しかし、近年ではそれらの機種にもバッテリーの大容量化が進んでおり、結果として急速充電に対応した関係でバッテリー交換ができなくなっている。
昨今ではスマートフォンの性能強化、事故防止の観点といった理由からバッテリー交換できないスマートフォンが主流になりつつある。そのような中でも、TORQUEをはじめとしたバッテリー交換可能な機種も、今後も市場で求められていくだろう。
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