「AQUOS sense7」がサブ機として大活躍 決め手になった“テザリング自動化”と3つの理由(2/2 ページ)
リモートワークが多い筆者にとって、スマホのインターネット共有(テザリング)は欠かせない。そんな筆者にとって悩みの種だったのが、テザリングの一手間だ。そこで、代替策として「テザリングオート」対応のAQUOS sense7をサブ機として導入してみた。
「テザリングオート」利用時の電池持ちは?
気になる電池持ちだが、筆者の使い方では十分に実用的だった。
筆者は、iPhoneやAndroidのフラグシップモデルを併用する3台持ちで使うことが多く、テザリングと通話の待ち受けをAQUOS sense7に割り当てている。AQUOS sense7を持ち歩くとは画面を起動せず、バックグラウンドで通信をしている機会が多い。
この使い方では、電池持ちに不足を感じる機会は少ない。例えば、1日出先で作業した日でも、PCでは2~3時間ほどのガッツリ利用しつつ、AQUOS sense7本体ではたまにTwitterを開く程度にとどめれば、8時間~10時間使っても電池残量は残っていた。
4キャリアの主要周波数帯に対応、2回線待受も可能
AQUOS sense7には、NTTドコモ版の「AQUOS sense7 SH-53C」と、au/UQ mobile版の「AQUOS sense7 SHG10」、楽天モバイル版の「AQUOS sense7」、SIMフリー(MVNO)版の「AQUOS sense7 SH-M24」の4モデルが存在する。
Androidスマートフォンでは、販売キャリアによって対応周波数がまちまちであることが多いが、AQUOS sense7に限っては、全モデルで対応周波数は共通しており、国内キャリアのSub-6周波数帯はほぼカバーしている。複数キャリアで通信する場合も利用しやすい。
nanoSIMとeSIMの両方に対応しており、2回線同時待受や、auやソフトバンクの「副回線サービス」も利用できる。
筆者の場合は、UQ mobileで購入したAQUOS sense7 SHG10を主にドコモ網で利用しているが、おおむね安定してデータ通信を利用できている。PCでの通信はLightroomでの写真のアップロードなど負荷の高い通信も多いが、それでも安定してつながっているようだ。
ただし、au/UQ版のAQUOS sense7をドコモ網で利用してみると、通信が安定しづらいと感じる場所も多かった。具体的には、鉄道で大きな川を渡っているときなど、5Gエリアと4G LTEエリアの境目となる場所では、通信が不安定になりがちだと感じた。そうした場所で多く利用する場合、電池消費も大きくなりがちなようだ。安定した通信を重視するなら、メインで利用する携帯キャリアに合わせて、販売元キャリアを選ぶべきだろう。
なお、AQUOS sense7の対応周波数帯について、メーカーのシャープに確認したところ以下のような回答が得られた。
「対応周波数は同一となっているが、キャリアアグリケーションは、各キャリア様が持っている周波数の組合せで異なっている。端末にはできるだけ多くのキャリアアグリケーションを搭載しているが、5Gにおいて各キャリアの最新の組み合わせは、該当キャリア向けの端末のみで実現している。最高のパフォーマンスを出すためには、該当キャリアのSIMと該当キャリアの端末の組み合わせがベストだが、MNPも考慮し、異なるSIMと端末の組み合わせにおいても十分なパフォーマンスが出せるキャリアアグリケーションの設計を行っている」
毎日出先で仕事をしている人にはモデム搭載のPCをおすすめしたいが、PCの対応機種が限られてしまうのはネックだ。この点で、テザリングオート搭載のAQUOSスマートフォンと組み合わせれば検討する価値がある。中でもコストパフォーマンスが良好で省電力なAQUOS sense7は、この用途にピッタリな1台だ。
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