マイナンバーカードの「スマホ電子証明書」を使う 注意すべきポイントは?(3/3 ページ)
マイナンバー(個人番号)カードの付加サービスとして、Androidスマートフォンを対象とする「スマホ用電子証明書」の提供が始まりました。実際に使ってみた上で、改めて注意点をまとめてみました。
その他の注意点
これでスマホ用電子証明書が使えるようになりました。マイナポータルにアクセスする際に、スマホさえあればマイナンバーカードがなくてもログインできるようになったことはとても楽です。
設定は必要ですが、普通のマイナンバーカードと同様にアクセスに対する通知メールも受信できます。万が一に不正なアクセスがあったとしても「足」が付きやすいのは大きなメリットといえるでしょう。
スマホ用電子証明書を利用するに当たっては、幾つかの注意点があります。
注意点1:電子証明書は1台のみ設定可能
スマホ用電子証明書は、1人1台の端末にのみ書き込めます。別の端末で電子証明書の発行が行われると、前の端末に書き込まれていた証明書は自動的に失効の手続きが行われます。旧端末がインターネットに接続されている場合は、削除も自動で行われます。
機種変更をする場合の手続きは、新規設定時とほぼ同様ですが、マイナポータルアプリのマイメニューから「機種変更に伴う引継ぎ」をタップして手順を始めるようにしてください。手順の途中では旧端末における証明書が失効する旨も表示されます。
スマホ用電子証明書の失効手続きを行うと、48時間以内に端末から削除する動作が行われます。これは機種変更(=他の端末での発行手続き)でも同様ですが、旧端末もオンライン状態にしないと削除を行えないので注意してください
注意点2:電子証明書の有効期限はカードのものと同じ
マイナンバーカードには以下の通り「有効期限」があります。
- 電子証明書:発行してから5回目の誕生日を迎える日(5年+α)
- カード本体:発行してから10回目の誕生日を迎える日(10年+α)
スマホ用電子証明書の有効期限は、カード本体の電子証明書の有効期限を準用します。つまり、カード本体の電子証明書(またはカード本体)を更新した場合、スマホ用電子証明書も再申請が必要となります。
スマホ用電子証明書の有効期限は、マイナンバーカードの電子証明書と同じです。そのため、マイナンバーカードの電子証明書(あるいはマイナンバーカード自体)を更新したら、スマホ用電子証明書も再申請(更新)しなければいけません
注意点3:紛失した場合は「フリーダイヤル」対応が基本
スマホ用電子証明書を書き込んだスマホを紛失してしまった場合、あるいは盗難に遭遇した場合は、「マイナンバー総合フリーダイヤル」(0120-95-0178)に電話すると一時停止/失効手続きを行えます。
なお、手元に“別の”対応端末を持っている場合は、別の端末にインストールしたアプリの操作で電話せずとも失効手続きを行えます。持っていない場合は、素直に電話することをお勧めします。
スマホ用電子証明書に対応する機種は、自身だけでなく他の対応機種に書き込んだ電子証明書を失効させることもできます。しかし、複数のスマホを持っていない場合は、フリーダイヤルに連絡して失効させるしかありません
注意点4:マイナンバーカードを一時停止した場合もスマホ用電子証明書は有効
マイナンバーカードを紛失して一時停止措置を行った場合も、そのカードとひも付くスマホ用電子証明書は引き続き有効です。カードの再発行手続きをしている間も、スマホ用電子証明書に対応する手続きで利用できます。
カードの紛失/盗難に伴い、スマホ用電子証明書も同時に失効させたい場合は、先述のフリーダイヤルに連絡してください。
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