楽天モバイル、東名阪の新ローミングは6月1日から“順次”展開 通信品質改善には一定期間が必要
楽天モバイルがの新料金プラン「Rakuten最強プラン」が、6月1日に提供開始された。最大の特徴は、パートナー(KDDI)回線での高速通信も使い放題になったこと。ただし、東名阪の新ローミングは、6月1日から順次の提供となる。
楽天モバイルがの新料金プラン「Rakuten最強プラン」が、6月1日に提供開始となった。
これまでもお伝えしている通り、料金設計は従来のRakuten UN-LIMIT VIIから変更なく、3GB未満は月額1078円(税込み、以下同)、20GB超は月額3278円でデータ通信が使い放題となる。最大の特徴は、パートナー(KDDI)回線での高速通信も使い放題になったこと。KDDI回線での高速データ通信は、Rakuten UN-LIMIT VIIでは毎月5GBまでの制限ががあったが、これを撤廃した。
【訂正:2023年6月2日15時10分 初出時、「1GB未満は月額1078円」としていましたが、正しくは「3GB未満は月額1078円」です。おわびして訂正いたします。】
さらに、KDDIとの新たなローミング協定により、東名阪の繁華街でもKDDI回線(800MHz帯のみ)でカバーして、つながりにくかった弱点を解消する。これにより、楽天モバイルで高速通信を使い放題になるエリアの人口カバー率は99.9%になる。
なお、楽天モバイル回線の人口カバー率は2023年4月末時点で98.4%で、足りない部分をKDDI回線で補っている。従来もKDDI回線(データ制限あり)を含めれば、人口カバー率自体は99.9%に達していたが、6月1日以降は、楽天回線とKDDI回線(データ制限なし)を含めた、高速通信を無制限に利用できるエリアのカバー率が99.9%になる。
ここで注意したいのが、東名阪の新ローミングは、6月1日からいきなり全てをカバーするわけではないこと。楽天モバイルによると、東名阪の新ローミングエリアは、6月1日から順次追加していくという。どのエリアをローミング対象とするかは、KDDIと楽天モバイル双方の協議の上で決定する。従って、6月1日時点では劇的に通信品質が改善されるわけではなく、ある程度の期間を見る必要がある。東名阪の繁華街が生活圏に含まれる人は留意しておきたい。
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