「Pixel Watch 2」では初代の不満点が解消された? 実際に使って分かったこと(2/2 ページ)
Googleがスマートウォッチ「Pixel Watch 2」を10月12日に発売した。Google ストア価格はLTEモデルが5万9800円(税込み、以下同)、Wi-Fiモデルが5万1800円だ。見た目は初代からほとんど変わらないが、どのような進化を遂げたのかをチェックした。
バッテリーはどれくらい持つ?
気になるバッテリーの持続時間(電池の持ち具合い)はどうだろうか。Pixel Watch 2はプロセッサにQualcomm製の「Snapdragon Wear 5100」を採用し、省電力コプロセッサとして「Cortex M33」アーキテクチャのCPUも搭載する。
ディスプレイの常時表示などの標準で有効になっている機能をオフにせず、フル充電の状態から1日どれくらい駆動するのか確認したところ、約18時間でバッテリー残量が0%になった。毎日充電する手間からは解放されないが、充電器に乗せるだけで充電できるので、そこまでの手間にはならないだろう。
ならばディスプレイの常時表示をオフにしてみるとどうなるのか。今度は約20時間のバッテリー駆動が可能だった。Pixel Watch 2では約2時間の差となったが、工夫次第でさらにバッテリー持ちをよくできるのではないだろうか。
ちなみに、初代では常時表示オンで半日も持たない。バッテリー持ちがよくない、というネガティブな印象はPixel Watch 2でやや解消されたが、大きな体感差はない。
Pixel Watch 2は誰向けか
短期試用のため、まだ使えていない機能がある点はご容赦願いたいが、ようやくGoogleサービスのコアに当たるGoogleカレンダーとGmailに対応した点は高く評価したい。一方で充電周りはまだ改善の余地がある。まとめると、GoogleカレンダーやGmailを手元のスマートウォッチで確認したり、心理的なストレスがかかっているかをチェックしたりする人にPixel Watch 2が向く、と感じる。
ただ、せっかくスマートフォンペアリングして使うPixel Watch 2なら、この小さいディスプレイからPixel FoldやPixel 8の翻訳機能などを一発起動できるアイコンがあるといい。まだまだフィットネスとしてもスマートウォッチとしても発展途上な点はおおむね初代と変わらず、今後のさらなる進化に期待したいところだ。
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