日本ではダウンロード未対応の「Gemini」アプリをPixel 7で使ってみた
Googleは2月8日、会話型生成AIサービス「Bard」の名称を利用している大規模言語モデル(LLM)と同じ「Gemini」に改称。これに合わせ、新たにモバイルアプリも発表しました。日本ではGoogle Playからまだダウンロードできませんが、Pixel 7では使用可能なので試してみました。
Googleは2月8日、会話型生成AIサービス「Bard」の名称を利用している大規模言語モデル(LLM)と同じ「Gemini」へと改称しました。これに合わせ、新たにモバイルアプリも発表しました。
このモバイルアプリ、英語圏ではGoogle Playから既にダウンロードが可能となっているのですが、残念ながら日本ではまだ対応していません。ただ、Pixelなど一部のAndroid端末の場合、Google アシスタントを置き換えるという形で既に利用可能になっています。筆者のPixel 7でもGeminiが利用可能になっていたので、今回はそのインプレッションをお届けします。
執筆時点(3月11日)では、Geminiアプリは日本からはダウンロードできませんが、Pixel 7でGoogle アシスタントを起動すると、Google アシスタントの代わりにGeminiを利用するかの選択が表示されました。Galaxy S23など、他のAndroid端末でも同様の表示が出ているようで、多くの端末に順次展開されているようです。
「今すぐ試す」を選択すると、Google アシスタントがGeminiに切り替わり、その後はGoogle アシスタントを起動すると、Geminiアプリとして立ち上がります。全ての機能がGeminiに置き換わるわけではなく、一部の機能はGoogle アシスタントを利用するとのこと。また、切り替え後も設定からGoogle アシスタントに戻すことが可能です。
なお、私は「Google One AIプレミアム」を契約しているので、Gemini Advancedの表示になっていますが、AIプレミアムを契約していなくても、もちろん利用できます。
肝心の使い勝手ですが、Web版と大差はありません。Webでのチャット履歴もアプリ側で確認できます。生成された回答に、最大3つの回答案が提示されるのもWebと同じです。
Geminiでは写真を添付してその写真について説明してもらったり、写真のキャプションを考えてもらったりという使い方もできますが、スマートフォンではそうした写真の添付が簡単にできるのがメリットです。音声入力も行いやすいです。
Geminiは、テキストや画像、音声などを一度に処理できるマルチモーダルサービスなので、チャット中に直接画像の生成を依頼することも可能です。現在これを利用できるのは英語のみですが、日本でも英語で指示すれば生成はしてくれます。
なお、2月24日時点で、GoogleはGeminiでの人物画像の生成機能を停止しています。これは人種問題に過度に配慮してしまったために、おかしな画像を生成してしまうという問題が発生したためとのことです。
Googleが最終的にGoogle アシスタントをGeminiに置き換えるのか、共存していくのかはまだ分かりませんが、現在の対応を見る限り、少なくともAndroidスマートフォンではGoogle アシスタントを置き換える方針のように思います。さっと立ち上げ、音声ですぐに指示できるのはスマートフォンとの相性もよく、今後利用する機会が増えていきそうです。
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