レビュー

スマートグラス「XREAL」ユーザーが「Rokid」に浮気した理由 実機比較で分かったこと(1/3 ページ)

「メガネのように軽くて、かければ目の前に大画面」──このような製品が増えている。筆者は「XREAL Air 2 Pro」ユーザーだが、Android TV搭載デバイスの「Rokid Station」、スマートグラス「Rokid Max」に浮気しそうだ。なぜそう感じたのか、実機を交えてレビューする。

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 「メガネのように軽くて、かければ目の前に大画面」――。最近、このような特徴を持つ、いわゆるスマートグラスなる製品がより身近な販路で購入できるようになってきた。

 代表的な製品でいえば、「XREAL Air」シリーズだろう。2023年11月22日には、NTTドコモがスマートグラス「Rokid Max(ロキッド マックス)」と、携帯可能なAndroid TV搭載デバイス「Rokid Station(ロキッド ステーション)」の取り扱いを発表した。

 これらの製品は、本体内部のグラス(レンズ)をディスプレイに見立てて、肉眼で見える光景にディスプレイに映した映像や画像を重ねて表示できるのが特徴だ。視界をふさいでしまう「VRゴーグル」とは別物だ。

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 筆者はこれまでXREAL Airシリーズ、特に「Air 2 Pro」を気に入り、愛用してきた。詳細は後述するが、電気的に透過度を切り替えられるのが、他のAirシリーズにはなかった大きな特徴だ。

 一方、Rokid Maxは透過度の切り替えはできないものの、Android TV搭載デバイスのRokid Stationと組み合わせて使うことで、スマートフォンやPCの映像や画像をミラーリングせずにコンテンツを楽しめるのが特徴だ。


スマートフォンとUSB Type-Cケーブル1本で接続できるスマートグラス「XREAL Air 2 Pro」

スマートフォンがなくても、「Rokid Station」(画像=右)との接続により、コンテンツを楽しめるスマートグラス「Rokid Max」(画像=左)

 Air 2 Proでも十分、スマートに扱えるのだが、しばらく使っているうちに“物足りなさ”を感じてしまった。主にスマホのミラーリングデバイスとして活用していたのだが、「スマホが手元になくてもコンテンツを楽しみたい」「充電しながら使いたい」の2点をかなえるデバイスを探していたわけだ。

 そんな最中に見つけたのが、Rokid MaxとRokid Stationだ。


スマートグラスを収納するケース

Air 2 Proのケース(画像=右)は一般的なメガネケースに近いが、Rokid MaxとRokid Stationの両方を収納するケース(画像=左)は一回り大きい
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