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今だからこそ知りたい「Leitz Phone 3」の実力 ガチの「Leica(ライカ)カメラ」っぽく使ってみたら?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

ライカブランドのスマートフォン「Leitz Phone」も気付けばもう第3世代。周知の通り、その「Leitz Phone 3」の中身はシャープの「AQUOS R8 Pro」ベースなのだが、Leitz Phoneに求められる「どれだけライカっぽい味付けをした、アーティスティックな写真を撮れるか?」「どれだけライカっぽい操作感を味わえるか?」というところにある。その辺を、ちょっと試してみたい。

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Leitz Lookでガンガン撮りまくる

 ではいろんなシーンをLeitz Lookで撮っていこう。それが、このスマホの特徴が見えてくる一番の手段だと思うのだ。

 室内編から行ってみよう。

室内編

SUMMILUX 28 + オリジナル

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 まず、カレープレートを真上から撮ってみる。色のバランスや階調がよくて実によい感じに。


28mmでカレープレートを真上から

SUMMILUX 35 + シネマクラシック

 次に、カレープレートを食べたお店においてあった古いストーブを撮影。背景がほどよくぼけているのが分かる。渋いなぁ。


35mm F1.4でシネマクラシックで撮影

SUMMILUX 35 + シネマコンテンポラリー

 室内編3番目は、ネコ。

 ちなみに、黒ネコを撮るときは、露出がけっこう安定しない。黒にひっぱられてしまうのだろうな……(ベースモデルのAQUOS R8 Proにもその傾向はあった)。これはうまくアングルを調節して、黒がぎゅっと締まる感じで撮れたもの。


窓際でくつろぐうちの黒猫

屋外編

 ここからは、屋外で撮った写真を紹介。屋外編は街のスナップを。

SUMMILUX 28 + オリジナル

 撮ってみると分かるけど、このカメラは、こういうスナップ写真に向いてると思う。


境内にあったミラーにフォーカスを合わせて28mm F1.4で。左端に撮影している自分をちょっと映してみた。四隅のちょっとした光量低下やちょっと渋い緑や青空の色がよい味を出している

SUMMILUX 28 + シネマコンテンポラリー

 建設中のビルと、さびが浮きだしているモノレールを撮ってみる。個人的に「曇り空」と「さび」の組み合わせは似合うと思う。


建設中のビルとさびが浮きだしているモノレール

SUMMILUX 35 + エンハンスト

 お次は原付スクーターを1枚。「エンハンスト」にすると、色はこってりとし、ググっと締まった絵になる。


35mm/F1.4で止まっていた原付バイクを撮影

NOCTILUX 50 + オリジナル

 おアーキングメーカーを1枚。背景を大きくぼかしたスナップ写真っていうのもいい。


50mm/F1.2で背景が大きくボケた街のスナップを狙って撮る

NOCTILUX 50 + ヴィヴィッド

 橋の上から、川に浮かぶ屋形船を1枚。50mm時の解像感は、いまひとつかも……。


「川と屋形船と線路」という、好きな人にはたまらない構図なのだけど、解像感はちょっといまひとつに感じる

NOCTILUX 50 + オリジナル

 夜の風景からも1枚。公衆電話を。


夜の50mmスナップ。なかなかきれいなボケ具合に。夜の公衆電話ってそそられません?

NOCTILUX 50 + モノクローム

 個人的にはシネマクラシックかシネマコンテポラリーがいい感じかなと思うが、つい撮ってしまうのがモノクロームだ。モノクロの写りはなかなか渋いので、モノクロ写真を量産することに。


50mm/F1.4で日本橋。光と影だけで表現したいなと思ってモノクロームで撮影

SUMMILUX 28 + モノクローム

 ショッピングセンターのガチャガチャも、趣深くなる。


「ああ、至るところにガチャガチャが進出しているなあ」と思いながらショッピングセンターの廊下をモノクロで

SUMMILUX 35 + モノクローム

 駅のホームドアを撮ってみたが、ちょっと不自然さがあるかも……。


35mm/F1.4でホームドアがぼけていく感じがうまく出るといいなと思いつつ。ちょっと不自然さはあるかな

 なお、Leitz Lookモードのときは、デジタルズームが使えない。単焦点レンズを切り替える感じで、28mm-35mm-50mmから使いたいレンズを選ぶという趣向だ。

Leitz Phone 3の強みは?


普段はケースをつけてこのように撮ることが多くなりそう

 と、Leitz PhoneらしいLeitz Looksを中心にいろんなシーンで写真を撮ってみた。

 もう1つ、Leitz Phone 3ならではの撮影機能がある。マニュアル写真モードにある「ライカ・パースペクティブ・コントロール」だ。

 下から見上げる形で建物を撮ると、通常は遠近感で上がすぼまって写る。それを垂直補正して撮影する機能がこれ。極端に見上げた構図だとわざとらしくなりすぎるので少し離れたくらいがいい。


マニュアル写真モードにして「台形」のアイコンをタップして赤くすると、パースペクティブ・コントロールがオンになる

上がパースペクティブ・コントロールをオンにして撮ったもの。下はノーマルの写真。オンにすると上下の遠近がなくなっているのが分かる

 こんな感じだ。

 Leitz Phone 3のベースはAQUOS R8 Proなので、他にも多彩な撮影機能を持っているが、ここではLeitz Phoneらしい撮影に注力してみた。

 ライカが自社ブランドで発売する「Leitz Phone 3」に加え、先日、シャープがライカブランドのレンズを搭載した「AQUOS R9」を発表し(AQUOS R9 Proは登場しなかった)、さらに、Xiaomiが同じくライカと協業したカメラを搭載するフラグシップ機「Xiaomi 14 Ultra」を日本にも投入した。

 その中でLeitz Phone 3の強みといえば、ライカならではのボディーや画面デザイン、汎用(はんよう)性よりもアーティスティックな写真を撮るのが得意なカメラということになるか。

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