2億画素の望遠カメラを搭載するハイエンドスマホ、HONORの「Magic7 Pro」を試す:山根康宏の海外モバイル探訪記(2/2 ページ)
2024年10月末に中国で発表した「Magic7 Pro」は、Snapdragon 8 Eliteを採用したフラグシップクラスの製品です。
カメラはHuaweiのUIとよく似た設計です。写真からのエフェクト切り替えも可能です。高倍率望遠は明るい日中撮影で威力を発揮するだけではなく、コンサート会場などでもステージ上の演者の迫力ある姿を収めることができるといいます。
ポートレート撮影には「Harcourt」のモードがあります。HONORはパリで印象的な人物撮影を得意とする写真館のスタジオアルクールパリ(Studio Harcourt Paris)と提携しています。Xiaomiがライカ、OPPOとOnePlusがハッセルブラッド、vivoがツァイスと提携する中、HONORはポートレート撮影の分野で著名な写真館と提携したのです。
Harcourtモードでは、アナログ風の色合いやモノクロをデジタルで再現します。実際に人物を撮影してみると味わいの深い写真となります。スマホのカメラ性能はこれからも高まっていくでしょうが、HONORは人々がSNSでよくシェアする人物写真で差別化を図ろうとしているのです。
ところでHONORのスマホはAndroidをベースにした「MagicOS」を採用しています。Magic7 ProのバージョンはMagicOS 9です。このMagicOSは、もともとのHuaweiのEMUIに非常に似ています。しかし、Huaweiは次世代OSとしてAndroidから完全決別するHarmonyOS Nextを2025年に展開予定です。そうなると、このMagicOSはHONOR独自の進化を進めていくのかもしれません。OSの部分でもHONORの今後は気になるところです。
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