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「通信が安いだけの国でいいのか?」「PayPayはまだ『一合目』」 ソフトバンク宮川社長が語る好調と不安(3/3 ページ)

ソフトバンクが2月10日、2024年度第3四半期決算を発表した。増収増益で好調に見える宮川潤一社長は「世界で一番強かった通信が、ただ安いだけの国になってしまった」と述べ、値下げ継続による投資抑制への強い危機感を示した。

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ソフトバンクのAI戦略「マルチモデル」

 ソフトバンクは「SB Intuitions」での独自の日本語生成AI開発を継続しながら、MicrosoftやGoogleとの連携も視野に入れる"マルチモデル"戦略を掲げている。

 宮川社長は「OpenAI以外の開発も続ける。むしろ自社モデルを開発していて良かったのは、OpenAIが来た道を知っているため『それは遠回りだよ』といった助言をもらえること。マルチな生成AIという表現をしているが、最善な選択をしていける立場を維持したい」と説明する。

 「今回はOpenAIの最新かつ最先端モデルを優先的に使える。日本企業がAIで出遅れている現状を逆転する大きなチャンスと捉えている」(宮川社長)

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通信でもAI-RAN構想と超分散型インフラを導入

 通信関連では、AI-RANソリューションとして「AITRAS(アイトラス)」の導入を発表している。NVIDIAの高性能GPU「Grace Hopper(グレースホッパー)」を採用し、基地局にAI演算基盤を実装するという。

 AI-RANでは夜間など余剰リソースを活用してAI推論サービスを提供し、新たな収益源にする。


通信基地局をAIデータセンターと共用するAI-RAN構想の基地局展開を進める

 さらにソフトバンクはシャープ堺工場跡地(約1000億円投資)で最大250MWの電力契約を結ぶAIデータセンター構想を進めている。北海道苫小牧市には、コンテナを使うことでニーズにあわせて拡張できるAIデータセンターの建設を進めている。


シャープ堺工場跡地にAIデータセンターを展開

 この他にもソフトバンクは2つのデータセンター案件を抱えているといい、国内各地への超分散型データセンターを構築する取り組みを進めている。宮川社長は「(ソフトバンクグループとOpenAIが進める)Stargate計画など外部パートナーの計算基盤誘致にもつながり、日本発の次世代インフラを築いていきたい」と熱意を見せた。


「AIを最も使いこなす」会社を目指すとしている
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