「povo2.0」の通信制限ポリシーの一部が変更に その背景は「Webブラウザベース」の契約者アプリ?:Mobile Weekly Top10
KDDIと沖縄セルラー電話のオンライン専用ブランド「povo2.0」が、6月4日付で利用規約の一部を変更しました。一体何があったのでしょうか……?
ITmedia MobileWeekly Access Top10
2025年5月29日~6月4日ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2025年5月29日から6月4日までの7日間について集計し、まとめました。
今回のアクセス数の1位は、KDDIと沖縄セルラー電話が提供する「povo2.0」の利用規約の改定に関する話題でした。
povo2.0では、「データトッピング」を購入(または無料で入手)して適用することで高速通信ができるようになります。データトッピングを適用していない場合は、最大128kbps(理論値)での通信となる……のですが、実は「povo2.0アプリ」に関わる通信には通信速度制限が掛からないようになっていました。
ところが、このことを“悪用”してpovo2.0アプリから別のサイトにアクセスすることで速度制限を回避する事例が発覚。そこで両社は6月4日付でpovo2.0の利用規約を変更し、povo2.0アプリ内で速度制限をしない通信を「データ残量の確認」と「トッピングの購入に関するデータ通信のうち当社が指定したもの」の2点に絞り込みました。
私もサブスマートフォンをpovo2.0で運用しているのですが、povo2.0アプリの画面の多くはWebブラウザベースとなっています。アプリのUIをWebブラウザで作るということは結構よくあることで、あるキャリアの契約者向けアプリも中身はWebブラウザベースです。
Webブラウザベースということは、表示するページ(画面)に外部サイトへのリンクがあると、抑止する措置を取らない限り外部サイトにつながってしまうという問題点もあります。“悪用”はその隙を突いたという感じです。
記事もある通り、現在はその穴をふさぐ措置を実施済みです。Webブラウザベースのアプリを実装する場合は、気を付けたいですね……。
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