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テスラ、日本で市街地走行できる“自動運転”「FSD」のテストを開始 交通の流れに沿って走る動画も公開 提供時期は国の認可次第に
実際にテスト走行する様子を収めた動画も公開している。
Tesla Japan(テスラ)は8月20日、日本の公道で信号や標識の認識、交差点の右左折、歩行者や自転車への対応など、市街地走行を含む運転支援システム「Full Self-Driving(Supervised)」(FSD)のテスト走行を始めたと発表した。実際にテスト走行する様子を収めた動画も公開している。
テスト車両は市販のスポーツセダン「Model 3」を使用している。Xで公開された動画では、横浜市のみなとみらい地区でドライバーがハンドルから手を離した状態で発進、交通の流れに沿っての走行、歩行者や対向車がいる交差点での右左折、工事現場を避けるための車線変更などを行っている状況が確認できる。
FSDはテスラの車両に搭載された8つのカメラによる360度視野で得られた映像のみで動作するスーパーバイズド(監視義務付き)運転支援システムだ。車両の購入時、または後からアプリでオプション購入することで利用できる。価格は現時点で87万1000円だ。
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日本でFSDの機能が解禁された場合、オプションを購入しているテスラオーナーは車両をソフトウェアアップデートすることで使えるようになる見込み。
FSDはあくまでドライバーの監視が必要な運転支援システムに位置付けられるが、以下のような車両コントロールを自動で行える。
- 駐車場から駐車場へ:駐車状態からの発進、走行、目的地での自動駐車
- 市街地走行:信号や標識の認識、車線変更、交差点通過、歩行者や自転車への対応
- ASS(Actually Smart Summon):車両をスマートフォンアプリ経由で呼び寄せる機能。GPSとカメラを活用し、最大約85mの範囲で動作
- 安全性機能:緊急ブレーキ、衝突警告、車線逸脱防止を統合。ドライバーの注意力は、ステアリングホイールへのトルクまたは車内カメラによる顔認識で監視
FSDの機能が使えるかどうかは国の法規制などに左右される。現時点では米国やカナダ、中国、メキシコ、プエルトリコで使用できる。テスラは「国内リリース時期は、弊社開発状況および規制当局の許認可に依存する」としている。
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