iPhone 17 Proで話題になった「8倍光学品質ズーム」って何? そのメカニズムを解説(2/2 ページ)
iPhone 17 Proシリーズの発表当初、構成を変えたアウトカメラにおける「8倍光学品質ズーム」という表現が賛否を集めた。この表現が一体何を意味するのか、解説してみよう。
2x光学相当、あるいは8x光学相当はどのくらい「相当」か
で、それを「2倍」にする話をしていこう。
仮に、壁画を正面から撮るとする。2xズームをすると、撮影できる面積は4分の1となる。光学ズームレンズであれば、実際にレンズを動かして焦点距離を2倍にできるが、iPhoneのカメラは光学ズームレンズではないので、それはできない。
そこで、iPhoneではメインカメラの4800万画素センサーの中央部(1200万画素分)を“切り出す”ことで、光学2倍と同じ範囲を撮影しているという寸法だ。
これはiPhone 17 Proの4x望遠カメラで8x撮影した場合も同様で、4x望遠カメラの4800万画素センサーの中央部(1200万画素分)を“切り出す”ことで、光学8倍と同じ範囲を撮影している。
なので、「1200万画素を基準とすれば“光学2倍”と変わらない」ように思えるわけだ。
ただし、先ほど書いたように、センサーはクアッドベイヤー配列なので、中央部の1200万画素から1200万画素の画像を作るとなるとビニングは使えない。代わりに「リモザイク処理」が必要になったり、感度やダイナミックレンジ的に不利になったりする。
だがしかし、これらは理屈的な話で、実際には内部でややこしいデジタル処理をしてうまいこと処理してくれているので、頭で考えるほど画質が落ちるわけじゃない。文字通りの「光学品質(に近い)ズーム」となる。
使用感としてはメインカメラの2xで使うときは気にならないけど、4x望遠カメラを8xで使うときは細かいディテールが不自然に感じることが増える(特に暗めのシーンで撮った場合)。なので、「個人的には2xは日常的に気軽に使うけど、8xは必要なときだけ使う」って感覚かな。
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