ガラケー型スマホ「ケースマ」が売れているワケ 在庫切れで入手困難な店舗も メーカーに方針を聞いた(2/2 ページ)
韓国発のフィーチャーフォン型スマートフォン「MIVE ケースマ」が、日本市場で想定以上の人気を集め品薄状態だ。物理キーとタッチパネルの両方を搭載し、LINEが使える点がシニア層やレトロ好きの若者に刺さっている。ドコモの3G終了に伴う乗り換え需要も重なり、メーカー側も増産体制を強化して継続販売する方針を示した。
在庫切れのさらなる理由と今後の販売方針
この端末に需要が集中している大きな理由がもう1つある。それは、NTTドコモが発表している第3世代移動通信方式(3G)の終了だ。ドコモは4Gや5Gへの移行に伴い、3月31日をもって3G(FOMA)などを終了する。4月以降は自動解約となるため、長年3G対応ガラケーを愛用してきたユーザーが機種変更を迫られている。
ALT JAPANも、今回のヒットの背景には複数の要因があると分析している。具体的には、従来型フィーチャーフォンユーザーのスマートフォン移行ニーズや、物理キー端末への一定の根強い需要だ。さらに、ギーク層やレトロ回帰などによるセカンド端末需要、通信費見直しを背景としたMVNO需要の拡大も挙げている。また、NTTドコモの3Gサービス終了による買い替えも一定の影響があるとした上で、「いきなりスマートフォンは不安だが、従来型から一歩進みたい」という層にとって、選択肢が限られている市場環境も今回の需要につながっていると見ている。
物理キーの安心感と最新アプリの利便性を兼ね備えたこの端末は、通信規格の過渡期においてユーザーのニーズをうまくすくい取り、結果として品薄状態を引き起こしているといえる。
では、注文の殺到や供給の兼ね合いにより、販売を一時休止、あるいは終了する可能性はあるのだろうか。ALT JAPANは、現在は増産および追加出荷の対応を進めているとした。さらに、現時点で販売休止や終了の予定はなく「需要に応じて生産・供給体制を強化し、継続販売を前提として対応する」方針を示している。
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