非常時の「JAPANローミング」はMVNOでも利用可能 ただしデータ通信は非対応のサービスも
MVNO各社が、非常時の事業者間ローミング「JAPANローミング」の開始について案内している。JAPANローミングは、大規模な災害や通信障害などが起きたい際に通信手段を確保するために、国内の携帯キャリアが4月1日から共同で提供するサービス。MVNOの場合、データ通信の利用可否はサービスによって異なる。
MVNO各社が、非常時の事業者間ローミング「JAPANローミング」の開始について案内している。
JAPANローミングは、大規模な災害や通信障害などが起きた際に通信手段を確保するために、国内の携帯キャリアが4月1日から共同で提供するサービス。契約している回線が非常時に利用できなくなった場合、他キャリアの回線に切り替えて通信を可能にする。
JAPANローミングはドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリア間だけでなく、キャリアから回線設備を借りているMVNOにも提供される。3月30日時点で、IIJ(インターネットイニシアティブ)、日本通信、オプテージ、JCOM、ビッグローブ、トーンモバイル、U-NEXT MOBILE、LinksMateなどが案内している。
JAPANローミングには、110、119、118の緊急通報のみ利用できる「緊急通報のみ方式」と、音声通話とSMSが利用できる「フルローミング方式」の2種類がある。災害や障害の状況に応じて、いずれかの方式でサービスが提供される。フルローミング方式の場合、4キャリアは300kbpsデータ通信も利用できるが、MVNOでデータ通信を利用できるのは一部サービスに限られる。
LinksMateはフルローミング方式でのデータ通信が利用可能。トーンモバイルとU-NEXT MOBILEでは、2026年10月以降にデータ通信を利用できる予定だと案内している。IIJはデータ通信について「今後の提供について、決まりましたらご案内します」としている。
非常時におけるデータ通信の利用可否はMVNOサービスによって異なるが、緊急通報、音声通話、SMSはMVNOでも利用できることは覚えておきたい。
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