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楽天モバイルは「市場シェアが十分に高くない」 三木谷氏、値上げ質問に“明言を避ける”
楽天グループは決算会見で楽天モバイルの新たなサービス展開と価格方針を明らかにした。コンテンツ連携に加え、シニアや子供向けのセキュリティ機能を強化しサービスの差別化を図る。競合他社の値上げが相次ぐ中、同社は市場シェアの獲得を優先し長期的な視点で価格戦略を判断する考えだ。
楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は、2026年度第1四半期の決算会見において「Rakuten最強プラン」に続く新たな連携プランや今後の価格戦略について言及した。現在提供している「Rakuten最強U-NEXT」のようなコンテンツ連携の機会を模索しつつも、今後は特にセキュリティや安心、安全を重視したサービス展開に注力する方針を示した。
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三木谷氏は具体的な施策として、「シニア層から好評を得ているオレオレ詐欺対策保険などの機能」を挙げ、「今後はシニアや子供向けのサービスをさらに拡充したい」と語った。通信品質の向上だけでなく、付加価値の高いサービスを提供することで幅広い層のユーザー獲得を目指す構えだ。従来のワンプラン戦略に柔軟性を持たせ、特定の顧客層に特化した付加価値の提供を加速させる狙いがある。
NTTドコモやKDDIなどの競合他社が相次いで料金の値上げに踏み切る中、楽天モバイルの価格方針についても注目が集まった。三木谷氏は戦略上の理由から「明言を避けた」ものの、「自社が依然として市場において後発である」ことを強調した。さらに、「市場シェアが十分に高くない」現状を踏まえ、直近の値上げよりもシェア拡大を優先し、総合的かつ長期的な視点で価格設定を検討していく姿勢を強く示唆する形となった。
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