DAZN「月額980円表記」炎上騒動、沈静化せず 一部ユーザーに公式Xが「やあ!」と返信 火に油を注ぐ事態に
DAZN側は公式謝罪において、主に一部の表記ミス(UIの誤認表示)を対象とした。しかし、ユーザー側は「安価に見せかける手法自体」を問題視しており、根本的な争点において両者の認識に決定的なズレ(乖離)が確認された。さらに、炎上直後の公式X(旧Twitter)における定型文を用いたラフな自動返信が、ユーザーの不信感を助長させ、事態を長期化させる要因となった。
スポーツ配信サービス「DAZN(ダゾーン)」が提供するサッカー特化プラン「DAZN Soccer」の料金表示を巡る騒動は、6月13日夕方の公式謝罪からもうすぐ丸1日が過ぎようとしている現在も、沈静化の兆しを見せていない。
本件は、同プランの“月額980円”という価格表示が大きく強調されている一方で、実際は途中解約不可の年間契約であり、最低でも“総額2万6340円”の支払いが発生するというUI設計が、ユーザーをだますダークパターンではないかと猛烈な批判を集めたものだ。
DAZNは6月13日の夕方に公式声明を出出し、対象期間中の加入者に対して解約や返金、いつでも解約可能な月額プランへの変更に応じる救済措置を発表した。しかし、これほどの具体的な対応を見せてもなお、ユーザーの怒りは収まっていない。そこには、ユーザーの間で納得のいかない点がまだあるという現状が横たわっている。
謝罪の核心における双方の認識のズレ
炎上が続く理由の1つは、DAZN側の謝罪ポイントと、ユーザーが問題視しているポイントの決定的なズレにある。
公式の謝罪文を見ると、DAZNは月額980円という見せ方そのものに対して直接的な謝罪を行っているわけではない。「一部月額プランと受け取れる記載がなされていたことが発覚いたしました」と、あくまで特定の期間におけるUIの表記ミスに対して言及しているにとどまっている。
ユーザー側は年間契約の総額をぼかして月額980円と見せかけた手法自体が悪質だと憤っている。一方でDAZN側は、規約や画面には年間プランであることを記載していたが、誤認させる表記が一部にあったというスタンスをとっているように見受けられる。規約や画面説明を十分に読ずに申し込むユーザーが多いという側面もあるため、この何が悪かったのかという根本的な部分で、企業とユーザーの間に大きな認識の乖離(かいり)が生じてしまっているのだ。
危機感が欠如? 公式Xアカウントのラフな対応
さらに、事態の重大さに対するDAZN側の認識の甘さを浮き彫りにしているのが、公式SNSの対応だ。
現在、X上では、今回の件で困惑や不満を訴えるユーザーのポストに対し、DAZNの公式ヘルプアカウント(@DAZN_JP_Help)が非常にラフなトーンで返信しているケースが複数確認されている。
定型文の自動返信システムによる対応だと思われるが、DAZNに不信感を抱いているユーザーに対して公式アカウントが「やあ!すぐに助けが必要な場合は、ライブチャットでご連絡ください」と軽いノリで接することは、事の重大性を理解していないと指摘せざるを得ない。本件についてユーザーが求めているのは、機械的かつラフな切り返しではなく、事実に基づく真摯(しんし)な釈明と誠実な対応だ。
不満を訴えるユーザーに対しDAZN公式ヘルプアカウントが軽いノリで自動返信を行っている現状があり機械的な切り返しではなく事実に基づく真摯な釈明と誠実な対応が求められている(出典:DAZN公式Xヘルプアカウント)
一度ダークパターンを経験した利用者は、その事業者に対する信頼を大きく損なう。今回の騒動を単なる表記ミスとして片付けるのではなく、DAZNには事態の深刻さを正しく認識し、誠実なUI設計の再構築と、ユーザーの感情に寄り添ったコミュニケーションの改善が強く求められている。
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