ソフトバンクの5G通信が速くなる「Fast Access」を試す 非対応回線と有意な差も、見えてきた“次の課題”:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)
ソフトバンクの新料金プランにひも付く優先制御機能「Fast Access」を都内6箇所で検証した。目黒駅を除く5箇所で対応回線が非対応回線の速度を大きく上回り、特に混雑する渋谷駅前で顕著な差が確認できた。一方で5G SAや本機能の接続状況が可視化されないため、ユーザーが効果を認知しにくい課題も浮き彫りとなった。
浜松町、高輪ゲートウェイ、大崎、目黒での結果はいかに
まずは浜松町のソフトバンク本社が入るビル内から。ソフトバンクが入居しているだけに、同社回線の通信品質は非常によく、当然ながら5G SAで接続できる。お昼時の12時台で、飲食店の付近だったこともあり、やや人は多かったが、Fast Access対応、非対応どちらの回線も、特に通信が詰まることなく、快適に利用できていた。
このビル内では、Fast Access非対応の回線は下りが平均で166.3Mbpsになった。超高速というわけではないが、解像度の高い動画を見てもストレスがなく、アプリもサクサクダウンロードできる。この速度を、Fast Access対応の回線は大きく上回った。下りの平均速度は274.7Mbps。3回計測した内の1回は454Mbpsまで速度が上がっている。
ただし、1回は非対応端末の方がわずかに速くなることがあった。リソースの状況によっては、差がつかなかったり、逆転したりすることもあるようだ。また、優先的にリソースを割り当てる制御をしているためか、おしなべて遅延の値が非対応端末より高くなっている点も少々気になった。スピードテスト上では、計測の開始がワンテンポ遅れる形でそれが表れていた。
次に向かったのは、競合であるKDDIのお膝元の高輪ゲートウェイ。ここでも、Fast Access対応回線が平均値で非対応回線を上回った。非対応回線は平均で76.3Mbps、対応回線は139Mbpsで、2倍まではいかないが、一気に速度が上がっている。サービス発表時に、寺尾氏は「余裕のあるエリアではしっかり速度差が出る」と語っていたが、その通りの結果になったようだ。
大崎でも結果はほぼ同じ。非対応回線の平均は31.3Mbpsにとどまったのに対し、対応回線は52.2Mbpsまで速度が上がっている。一方で、その次の目黒駅では、結果が逆転してしまった。非対応端末が392.3Mbpsと高速だったのに対し、対応回線は314.7Mbpsにとどまった。どちらも平均で300Mbpsを超えており、不満が出るような速度ではないが、Fast Accessの結果が出なかったことがうかがえる。
計測したのは14時前後の時間帯で、それほど混雑していたわけではないため、リソースが不足しているというわけではなさそうだ。とはいえ、この日は雨が降っており、タクシー待ちの人も多かった。場所的には、山手線の線路も近いため、電車の動きにも影響を受けそうだ。また、対応回線、非対応回線のどちらも3回のうち1回は突出して速度が上がったため、何らかの原因はありそうだ。
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